セッション情報 | 一般演題 |
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タイトル | 031:高齢者に発症した非特異性多発性小腸潰瘍の一例 |
演者 | 平山 昂仙(長崎労災病院) |
共同演者 | 松島 肇(長崎労災病院), 木下 綾香(長崎労災病院), 久芳 さやか(長崎労災病院), 森内 博紀(長崎労災病院), 川下 雄丈(長崎労災病院), 岩田 亨(長崎労災病院), 川原 康弘(長崎労災病院 外科), 藤澤 弘之(長崎労災病院 外科), 松延 亜紀(長崎労災病院 放射線科), 青木 茂久(長崎労災病院 放射線科), 戸田 修二(長崎労災病院 放射線科) |
抄録 | 85歳男性、3年前から反復する腸閉塞に対する精査加療目的で当科紹介。画像上明らかな閉塞機転を指摘できず、大腸内視鏡で最も狭窄が疑われた屈曲した横行結腸に対し、腹腔鏡下結腸切除術を施行した。術後5日目に食事開始したところ、術後7日目に腸閉塞症状の再燃を認め、緊急手術を施行。小腸に多発輪状狭窄を認め、小腸切除術を行った。病理診断は多発輪状潰瘍瘢痕であった。多発小腸潰瘍は、炎症性腸疾患や腸結核を背景として発症することが多いが、非特異的多発小腸潰瘍を来した症例は報告が少ない。しかし、当症例は術前処置施行後の状態で腹腔鏡下に狭窄を指摘できなかった点や、反復性腸閉塞の原因として鑑別診断となりうる、示唆に富む症例と考える。文献的考察を踏まえ、報告する。 |
索引用語 | 小腸多発潰瘍, 腸閉塞 |