セッション情報 | 学生発表 |
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タイトル | 学05:糖原病1型に合併した多発肝腺腫の1例 |
演者 | 陣野 太陽(長崎大学医学部医学科) |
共同演者 | 柴田 英貴(長崎大学病院消化器内科), 田浦 直太(長崎大学病院消化器内科), 本田 琢也(長崎大学病院消化器内科), 宮明 寿光(長崎大学病院消化器内科), 林 秀行(長崎大学病院放射線科), 高槻 光寿(長崎大学病院移植・消化器外科), 江口 晋(長崎大学病院移植・消化器外科), 安倍 邦子(長崎大学病院病理部), 林 徳真吉(長崎大学病院病理部), 市川 辰樹(長崎大学病院消化器内科), 磯本 一(長崎大学病院消化器内科), 竹島 史直(長崎大学病院消化器内科), 中尾 一彦(長崎大学病院消化器内科) |
抄録 | 症例は20歳代前半女性。生後5ヶ月の時に肝機能異常を指摘され、精査の結果糖原病1型と診断された。以後、外来で定期的に経過観察されてきたが、2年前に肝臓に腫瘤を指摘された。糖原病に合併した肝腺腫と考え経過観察されたが、腫瘤の増加と増大、および腫瘍マーカーの上昇を認めたために手術が施行された。腫瘍マーカーはAFP 2.0(<7)ng/ml、PIVKA-II 107(<40)mAU/mlであった。画像上は肝両葉に約10個の腫瘤が存在したが、3個の病変が摘出され,いずれも病理学的に肝腺腫と診断された。造影CTでは,摘出された3病変はいずれも造影早期より強い造影効果を呈し,遅延相では2病変が周囲肝実質より強く造影され、1病変が同等に造影されていた。MRIではいずれもT1WIでは低信号、T2WIでは高信号であった。Gd-EOB-DTPA造影では、いずれも造影早期には強い造影効果を呈していたが、肝細胞相では2病変は低信号、1病変は高信号を呈した。これらの画像所見を病理所見と対比し、若干の文献的報告を加えて報告する。 |
索引用語 | 肝腺腫, 糖原病 |