セッション情報 | 一般演題 |
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タイトル | 080:上腸間膜動脈症候群に門脈ガス血症を生じた一例 |
演者 | 伊集院 裕康(天陽会中央病院内科) |
共同演者 | 厚地 良彦(天陽会中央病院内科), 厚地 伸彦(天陽会中央病院内科), 神山 拓郎(天陽会中央病院放射線科), 通山 めぐみ(天陽会中央病院検査), 河野 竜二(天陽会中央病院外科), 高濱 哲也(天陽会中央病院外科) |
抄録 | 【はじめに】門脈ガス血症は従来腸管壊死の際に見られ予後不良な兆候とされてきた. 近年 画像診断の発達とともに報告は増加し腸管壊死以外さまざまな疾患にて門脈ガス血症きたすことが知られるようになった. 上腸間膜動脈症候群もその一つであるが報告は少ないので報告する.【症例】78歳の男性. 主訴 嘔吐. 胸腰椎圧迫骨折にて整形外科入院中 ほぼ寝たきりであった. 腹部膨満 暗赤色調嘔吐あり紹介入院. 身長170cm 体重53kg. 腹部エコーにて 肝内に高輝度エコー多発し門脈内を点状の高輝度エコーの流れを認めた。 カラードプラにて火焔状所見 FFT解析にてspike所見を認め門脈ガス血症と診断した. CTでは 門脈ガスの所見は認めなかった. 上腸間膜動脈と交差する十二指腸より口側は著明に拡張し、肛門側では拡張は認めなかった。以上より上腸間膜動脈症候群と診断した。絶食 経鼻胃管によるドレナージおよび輸液にて改善した. 経鼻胃管抜去後は日中できるだけ坐位をとるように指導した. リハビリにて歩行可能となり退院となった. |
索引用語 | 門脈ガス血症, 上腸間膜動脈症候群 |