セッション情報 | Freshman Session(卒後2年迄) |
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タイトル | 繰り返す低血糖を契機に診断されたインスリノーマの1例 |
演者 | 木下 雅登(明石医療センター 消化器内科) |
共同演者 | 江崎 健(明石医療センター 消化器内科), 佐々木 一就(明石医療センター 消化器内科), 林 賢一(明石医療センター 消化器内科), 吉田 志栄(明石医療センター 消化器内科), 安東 直之(明石医療センター 消化器内科), 赤松 貴子(明石医療センター 消化器内科), 中島 卓利(明石医療センター 消化器内科), 澤井 繁明(明石医療センター 消化器内科), 福田 善之(明石医療センター 外科), 小管 浩文(明石医療センター 外科) |
抄録 | 症例は74歳の女性。2008年5月より繰り返す低血糖発作があったために近医で経過観察されていた。2010年12月症状改善しないため精査加療目的に当院に紹介となった。腹部造影CT施行したところ、膵体部から尾部にかけてHypervascularな腫瘤を認め、インスリノーマが疑われた。空腹時のインスリン測定では診断基準を満たさなかったが、選択的動脈内カルシウム注入試験(SACI test)を施行したところ脾動脈近位部での注入後でインスリン濃度の上昇を認め、局在診断に至った。その後は外科に紹介となり、膵腫瘍核出術を施行。術翌日は一過性の高血糖認めたものの、術後2日目以降は高血糖認めず、軽快退院となった。 インスリノーマは比較的まれな疾患であり、インスリンや経口糖尿病薬の使用なしに低血糖発作をきたす場合には鑑別に挙げる必要がある。今回低血糖発作を契機として診断されたインスリノーマの1症例を経験したので、若干の文献的考察を加えて報告する。 |
索引用語 | インスリノーマ, 低血糖 |