セッション情報 | 一般演題 |
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タイトル | 経皮的ラジオ波焼灼術後の後出血予防における穿刺経路焼灼の有効性の検討 |
演者 | 早石 宗右(近畿大学 医学部 消化器内科) |
共同演者 | 南 康範(近畿大学 医学部 消化器内科), 足立 哲平(近畿大学 医学部 消化器内科), 有住 忠晃(近畿大学 医学部 消化器内科), 田北 雅弘(近畿大学 医学部 消化器内科), 北井 聡(近畿大学 医学部 消化器内科), 矢田 典久(近畿大学 医学部 消化器内科), 井上 達夫(近畿大学 医学部 消化器内科), 萩原 智(近畿大学 医学部 消化器内科), 鄭 浩柄(神戸医療センター中央市民病院 消化器内科), 上嶋 一臣(近畿大学 医学部 消化器内科), 工藤 正俊(近畿大学 医学部 消化器内科) |
抄録 | 【背景】肝癌に対する経皮的治療としてラジオ波焼灼術(RFA)が広く行われるようになったが、治療成功に到るには十分な合併症のコントロールが肝心である。特に、早期合併症として腹腔内出血は注意すべき事象である。その腹腔内出血を予防する手段として穿刺経路の焼灼が有効との意見があるが、十分に検討されているわけではない。【目的】当院では治療後の穿刺経路焼灼について2人のRFA指導医の異なる見解から経路焼灼を付加する術者と付加しない術者とが意図せず分かれている。今回、我々はRFA治療後に穿刺経路の焼灼行為が後出血の頻度を低下させるかどうかをretrospectiveに検討した。【対象・方法】2010年4月から2010年12月まで当院にて肝癌についてRFAを施行した185症例(穿刺経路焼灼群124症例、非焼灼群61例)を対象とした。治療後(1~3日)に効果判定として撮像した造影CTから術後出血などの早期合併症を検索した。【結果】焼灼群での後出血は1例で、非焼灼群でも1例であった。その他の合併症について、焼灼群で気胸を2例、非焼灼群で腹水貯留を1例認めた。【結語】有意検定を行うには症例数が少ない可能性はあるものの、今回の検討ではRFA治療後の穿刺経路焼灼によって後出血を予防できるとは言えないと考える。 |
索引用語 | ラジオ波焼灼術, 後出血 |