セッション情報 一般演題

タイトル

胆嚢腺筋腫症に合併した胆嚢粘膜内癌の一例

演者 籔内 洋平(和歌山日赤医療センター 消化器内科)
共同演者 東 俊二郎(和歌山日赤医療センター 消化器内科), 野口 未央(和歌山日赤医療センター 消化器内科), 松本 久和(和歌山日赤医療センター 消化器内科), 岩上 裕吉(和歌山日赤医療センター 消化器内科), 太田 彩貴子(和歌山日赤医療センター 消化器内科), 信岡 未由(和歌山日赤医療センター 消化器内科), 三上 貴生(和歌山日赤医療センター 消化器内科), 津田 喬之(和歌山日赤医療センター 消化器内科), 三長 孝輔(和歌山日赤医療センター 消化器内科), 李 宗南(和歌山日赤医療センター 消化器内科), 谷口 洋平(和歌山日赤医療センター 消化器内科), 中村 文保(和歌山日赤医療センター 消化器内科), 中谷 泰樹(和歌山日赤医療センター 消化器内科), 赤松 拓司(和歌山日赤医療センター 消化器内科), 瀬田 剛史(和歌山日赤医療センター 消化器内科), 浦井 俊二(和歌山日赤医療センター 消化器内科), 上野山 義人(和歌山日赤医療センター 消化器内科), 山下 幸孝(和歌山日赤医療センター 消化器内科)
抄録 【症例】症例は77歳女性。H20年9月1日より下腹部痛出現し、当院ER受診。採血にて肝胆道系酵素・炎症反応軽度上昇とCTにて胆嚢結石と総胆管結石認め、総胆管結石による急性胆管炎と診断。緊急ERCP施行し、ドレナージチューブ留置し緊急入院となった。入院後は速やかに症状改善。炎症鎮静後。9月11日に再度ERCP施行。EST中切開し、バスケットおよびバルーンで採石行った。その後、胆嚢摘出術目的で9月19日外科転科となった。9月22日に腹腔鏡下胆嚢摘出術施行された。病理所見は、底部全周に粘膜内癌を認め、体部にはadenomyomatosisを認めた。その後の経過で再発所見は認められていない。【考察】胆嚢腺筋腫症は、RASの増生、筋線維組織の肥厚、上皮の過形成を病理的特徴とする良性疾患である。いまだ胆嚢癌のリスクファクターであるか否かの結論は得られていない。今回我々は胆嚢腺筋腫症に合併した胆嚢癌の症例を経験したので若干の文献的考察を加え報告する。
索引用語 胆嚢腺筋腫症, 胆嚢癌