| 抄録 |
【目的】PegIFNα治療の検討。診療所は65歳以上の高齢者,再治療も多く、副作用対策が必須。【対象と方法】H19年4月→22年9月の93例。PegIFNα2a+rib:48例(P群, M:F=21:27,58.6歳;高齢13, HCV-RNA6.1, ALT56.0,Plt16.3万,Gr1:48),再治療17(PR10;NR7)。 PegIFNα2a単独: 16 (M群, 6:10,54.7歳;高5, RNA4.0, ALT48.4,P15.7, Gr1:8,2:6)。 PegIFNα2b+rib: 29(I群, 20:9, 50.1歳;高7, RNA6.0, ALT75.3,P17.5,Gr1:24, 2:5), 再治療5(PR)。5例（P;4,M;1, 62.4歳:B群）にリーバクト®併用、投与前,３カ月後にQOL調査(SF8)。身体的健康 (PCS), 精神的健康 (MCS)を肝硬変7例（LC：74.4歳）と非併用3例（C： 57.0）と比較。副作用:食指不振(A), 全身倦怠(G),うつ(D),脱毛(d)は点数化。【結果】virus動態はP群：RVR(R) 15%, EVR (E) 61, ETR (T) 72, SVR(S) 24 (5/21)。M群： R:56%, E:75, T:80, S:56 (5/9)。I群： R:12%, E:58, T:83, S:46 (7/17)。高齢者P＋M群(M:F;8:10, RNA5.3)ではR:19%, E:38, T:45, S:14 (1/7)。副作用は若年に比べ味覚障害(Td),腰痛筋肉痛(LM) (p＜0.05)が多く皮疹(Er)は少ない(p＜0.05)。D,G差なくAは低い。I群 (M: F;4:3, RNA5.9)はR:14%, E:29, T:71, S:29 (2/7)。若年よりA,G,D,dは高く,LMが多くEr,掻痒(It),不眠(In)は少ない。 再治療P群：PR例はR:25%, E:80, T:89, S:66 (3/5,NR33%)と初回治療31例(R:8%, E:55, T:68)と同等。I群はE:40%, T:60, S:25 (1/4)。副作用A,G,D,dはP群:0.69,0.73,0.33,0.58、M:0.56,0.44,0.31,0.38に対し、I: 0.85,0.89,0.73,0.63。P:Er27例,It21、口内炎/口角炎(St) 15,Td14、LM9,In9、眼底出血2、間質性肺炎3。M:Er10,It8、St4,めまい4,In4。IはEr18,It9、In10,LM8, Td7, 集中力低下5と異なる傾向。SF8 B: PCS 36.5→43.2, MCS 39.7→42.9、C: 47.4→47.0、48.9→49.2。LC: 40.9→48.6、40.1→41.5。投与前C＞LC＞B、3M後BのMCSはLCと逆転。【結語】P群はMより副作用増強なく再治療例にも有効。I群は効果,副作用とも強い。BCAAは副作用による治療断念を回避、効果が期待できる。 |
