セッション情報 | Freshman Session(卒後2年迄) |
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タイトル | Klebsiella肝膿瘍に両側眼内炎を併発し急速に失明に至った症例 |
演者 | 大岩 容子(京都大学 医学部 附属病院) |
共同演者 | 丸野 貴久(京都大学 医学部 附属病院), 西 克幸(京都大学 医学部 附属病院), 恵荘 裕嗣(京都大学 医学部 附属病院), 高橋 健(京都大学 医学部 附属病院), 児玉 裕三(京都大学 医学部 附属病院), 千葉 勉(京都大学 医学部 附属病院) |
抄録 | 【症例】62歳男性【主訴】発熱、両側視力低下【既往歴】特記事項なし 【現病歴】2011年3月30日より39度の発熱がみられた。4月2日より視力低下が出現し、3日当院救急外来を受診、同日眼科入院となった。前房水よりGNRが検出され、その後肝S6に膿瘍を指摘された。肝膿瘍に伴う細菌性眼内炎と診断し、緊急PTAD施行し当科転科となった。 【経過】MEPMの全身投与、眼内注射を行うも視力低下は進行し、6日から両眼共に光覚も消失した。培養結果よりKlebsiellaと同定され感受性検査より抗生剤をCTXに変更した。22日にようやくCRP陰性化、肝膿瘍の器質化、眼窩内の炎症の改善が認められたが視力の回復は認められなかった。 【考察】Klebsiella肝膿瘍に両側眼内炎を併発し、失明に至った症例を経験した。Klebsiellaは通常基礎疾患のある患者を中心に肝膿瘍を起こすことが知られているが、近年東アジアを中心に眼内炎の合併例も報告されている。文献的考察を加えて報告する。 |
索引用語 | 肝膿瘍, クレブシエラ |