セッション情報 | Young Investigator Session(卒後3-5年目迄) |
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タイトル | 当院における総胆管巨大および積み上げ結石に対しての内視鏡的乳頭括約筋切開術(EST)+内視鏡的乳頭ラージバルーン拡張術(EPLBD)についての検討 |
演者 | 津田 喬之(日本赤十字社和歌山医療センター 消化器内科) |
共同演者 | 東 俊二郎(日本赤十字社和歌山医療センター 消化器内科), 野口 未央(日本赤十字社和歌山医療センター 消化器内科), 松本 久和(日本赤十字社和歌山医療センター 消化器内科), 薮内 洋平(日本赤十字社和歌山医療センター 消化器内科), 岩上 裕吉(日本赤十字社和歌山医療センター 消化器内科), 太田 彩貴子(日本赤十字社和歌山医療センター 消化器内科), 信岡 未由(日本赤十字社和歌山医療センター 消化器内科), 三上 貴生(日本赤十字社和歌山医療センター 消化器内科), 三長 孝輔(日本赤十字社和歌山医療センター 消化器内科), 李 宗南(日本赤十字社和歌山医療センター 消化器内科), 谷口 洋平(日本赤十字社和歌山医療センター 消化器内科), 中村 文保(日本赤十字社和歌山医療センター 消化器内科), 中谷 泰樹(日本赤十字社和歌山医療センター 消化器内科), 赤松 拓司(日本赤十字社和歌山医療センター 消化器内科), 浦井 俊二(日本赤十字社和歌山医療センター 消化器内科), 瀬田 剛史(日本赤十字社和歌山医療センター 消化器内科), 上野山 義人(日本赤十字社和歌山医療センター 消化器内科), 山下 幸孝(日本赤十字社和歌山医療センター 消化器内科) |
抄録 | 現在、総胆管結石に対する治療法としては、ESTや内視鏡的乳頭バルーン拡張術(EPBD)を併用した内視鏡下経乳頭的治療が第1選択となっている。しかし、巨大結石や積み上げ結石は、治療時間が長時間化し完全切石にも複数回の治療を必要とする傾向があり、遺残結石の原因ともなる。近年これらの症例に対し安全に効率よく採石する方法としてEST後に径12-20mmの消化管拡張用バルーンを用いて乳頭拡張させるEST+EPLBDが報告されている。当施設でもH22年6月より巨大結石および積み上げ結石症例にEST+EPLBD を導入し、H23年5月までの間に28例に施行し良好な治療成績を得たため報告する。症例の内訳は男性9人・女性19人、平均年齢80歳(56-97歳)、最大結石短径平均13mm(10-19mm)、平均胆管最大径16.8mm(12-27mm)、平均結石数4.1個(1-30個)であった。のべ治療時間中央値40分(14-200分)、平均セッション数は1.25回(1-3回)、機械的砕石を必要としたのは8例、完全切石は28例中26例であった。(不完全切石例は、残石あり再度の採石を予定していたが全身状態悪化のため中止した例とクラッシャーによる把持困難巨大結石をERBD留置し経過観察とした例。)。重篤な偶発症は認めず、軽度の出血を2例、術後軽症胆管炎を2例、高アミラーゼ血症を1例に認めた。膵炎は認めなかった。長期成績は明らかではなく適応は慎重に検討する必要があるものの、現時点でEST+EPLBDは巨大結石および積み上げ結石症例に対し有用な治療法であると考えられた。 |
索引用語 | 総胆管結石, EPLBD |