セッション情報 | 一般演題 |
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タイトル | 後腹膜原発の硬化性類上皮性線維肉腫の1例 |
演者 | 三上 貴生(日本赤十字社和歌山医療センター 消化器内科) |
共同演者 | 東 俊二郎(日本赤十字社和歌山医療センター 消化器内科), 野口 未央(日本赤十字社和歌山医療センター 消化器内科), 松本 久和(日本赤十字社和歌山医療センター 消化器内科), 薮内 洋平(日本赤十字社和歌山医療センター 消化器内科), 岩上 裕吉(日本赤十字社和歌山医療センター 消化器内科), 信岡 未由(日本赤十字社和歌山医療センター 消化器内科), 太田 彩貴子(日本赤十字社和歌山医療センター 消化器内科), 津田 喬之(日本赤十字社和歌山医療センター 消化器内科), 三長 孝輔(日本赤十字社和歌山医療センター 消化器内科), 李 宗南(日本赤十字社和歌山医療センター 消化器内科), 谷口 洋平(日本赤十字社和歌山医療センター 消化器内科), 中村 文保(日本赤十字社和歌山医療センター 消化器内科), 中谷 泰樹(日本赤十字社和歌山医療センター 消化器内科), 赤松 拓司(日本赤十字社和歌山医療センター 消化器内科), 瀬田 剛史(日本赤十字社和歌山医療センター 消化器内科), 浦井 俊二(日本赤十字社和歌山医療センター 消化器内科), 上野山 義人(日本赤十字社和歌山医療センター 消化器内科), 山下 幸孝(日本赤十字社和歌山医療センター 消化器内科) |
抄録 | 【症例】52歳、女性【主訴】右上腹部痛、側腹部痛【現病歴】平成22年12月頃より右上腹部、側腹部痛を認め近医受診し、右水腎症を指摘された。平成23年2月に当院泌尿器科紹介となり、造影CTにて肝門部や肝下面右腎上方にLDAを認め当科紹介となった。【既往歴】胃潰瘍【内服薬】なし【主な血液検査所見】CEA:1.7ng/ml,CA19-9:14.5U/ml【経過】MRIも撮影し、groove領域の膵癌・リンパ節転移・後腹膜浸潤・尿管浸潤や、他の原発巣からのリンパ節転移などを疑って精査を施行した。ERCPを試みたが、十二指腸球後部から下行脚に20-30mmの高度狭窄を認め、潰瘍形成は認めないものの浮腫状粘膜であり壁外圧排の所見であった。直視鏡は通過したが側視鏡は通過せずERCPは困難であった。EUS下穿刺も上記から困難が予想されたので経皮的に腫瘤生検を施行した。1回目の経皮的生検(肝下面右腎上方の腫瘤)ではfibromaの疑いとの病理所見であったが、病勢が強く臨床的に悪性を疑っていたので、再度、肝門部腫瘤・肝下面右腎上方腫瘤からそれぞれ生検したところ、後腹膜原発のSclerosing epithelioid fibrosarcoma(硬化性類上皮性線維肉腫)の診断となった。治療法は切除以外の化学療法や放射線療法にはevidenceがなく、画像的に動脈、門脈や下大静脈などへの浸潤が疑われ手術は困難と判断されたが他院での検討、加療も御希望され転院となった。【結語】今回我々は、非常にまれな疾患である後腹膜原発の硬化性類上皮性線維肉腫を経験したので若干の文献的考察を加えて報告する。 |
索引用語 | 硬化性類上皮性線維肉腫, 後腹膜原発 |