セッション情報 | 専修医発表(卒後3-5年迄) |
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タイトル | 専18:内視鏡的止血が困難であり緊急TAEを施行した大腸憩室出血の8例 |
演者 | 山之内 寅彦(国家公務員共済組合連合会浜の町病院放射線科) |
共同演者 | 松浦 隆志(国家公務員共済組合連合会浜の町病院放射線科), 川波 哲(国家公務員共済組合連合会浜の町病院放射線科), 田中 厚生(国家公務員共済組合連合会浜の町病院放射線科), 舛本 博史(国家公務員共済組合連合会浜の町病院放射線科), 岩崎 圭三(国家公務員共済組合連合会浜の町病院消化器内科), 具嶋 正樹(国家公務員共済組合連合会浜の町病院消化器内科), 瀬尾 充(国家公務員共済組合連合会浜の町病院消化器内科) |
抄録 | 大腸憩室からの出血は、保存的加療や内視鏡的止血術で軽快することがほとんどであるが、時に大量出血をきたす場合がある。その場合、内視鏡で出血源を特定することや止血を行うことが困難なケース、また抗血小板薬や抗凝固薬の内服が止血困難の背景にある可能性があり、血管造影の果たす役割は大きい。今回我々は、内視鏡的止血が困難で緊急TAEを施行した大腸憩室出血の8例を経験したので報告する。症例は52歳から86歳(平均69歳)で、男性6例、女性2例。出血部位は上行結腸5例、S状結腸3例であった。血管造影にて4例に血管外漏出像を認めた。全例スポンゼルを用いたTAEを行い止血に成功し、再出血を認めなかった。2例で抗血小板薬、1例で抗凝固薬の内服がなされていた。有害事象として虚血性腸炎、腸間膜脂肪織炎を1例ずつ認めた。内視鏡および血管造影にて出血部位が明確でない症例においても、内視鏡の時点で大腸内の血液が多い部位にクリップを留置し、血管造影時にその部位を参考にしてTAEを行うことで良好な止血が得られた。 |
索引用語 | 大腸憩室出血, TAE |