セッション情報 専修医発表(卒後3-5年迄)

タイトル 専54:

PEG-IFNα2b+ribavirin投与中に関節リウマチを発症したが、DMARDs、プレドニゾロン併用で72週間投与を行いSVRとなったC型慢性肝炎の1例

演者 日野 直之(大分県立病院 消化器内科)
共同演者 塩田 純也(大分県立病院 消化器内科), 秋山 祖久(大分県立病院 消化器内科), 高木 崇(大分県立病院 消化器内科), 西村 大介(大分県立病院 消化器内科), 柴冨 和貴(大分県立病院 腎臓膠原病内科), 加藤 有史(大分県立病院 消化器内科)
抄録 症例は52歳女性。平成16年関節痛を主訴に近医を受診した。RF陽性であるも、炎症所見や関節炎の所見はなく、関節リウマチの診断には至らなかった。その後関節痛は自然軽快したが、同時に肝機能異常を指摘された。HCV抗体が陽性であったため、同年8月当科紹介となった。HCV-RNA:220KIU/ml、genotype IB、CTで慢性肝疾患の所見であった。本人の希望で外来で経過観察していたが、平成22年2月に当科入院しPEG-IFNα2b+ribavirinの導入を行った。IFN開始16週目の時点でHCV-RNAは陰性化し、IFNは72週投与の予定となった。しかし、IFN投与34週目頃より手関節の朝のこわばりや関節痛が出現し、同年9月血液検査でRF陽性、CCP抗体>100倍と上昇していた。手関節X線検査では関節裂隙の狭小化や骨破壊像はみられなかったが、関節病変と血清学的所見から関節リウマチの診断となった。同年10月ブシラミン(100mg)投与を開始したが効果不十分であったため、11月よりプレドニゾロン(6mg)投与を開始した。関節リウマチによる症状は徐々に軽快し、以降は症状の再燃は認めなかった。IFNも減量・中止することなく72週投与を行いSVRを達成した。IFN治療により関節リウマチは発症する報告は比較的稀であり、なおかつIFNを継続投与しSVRとなった貴重な症例と思われ、文献的考察も合わせ報告する。
索引用語 インターフェロン, 関節リウマチ