セッション情報 一般演題

タイトル 029:

肝切除、マイクロ波凝固壊死療法、多発肺転移切除という3回の手術により長期生存中の肝細胞癌の1例

演者 立石 昌樹(国立病院機構九州医療センター 肝胆膵外科)
共同演者 高見 裕子(国立病院機構九州医療センター 肝胆膵外科), 龍 知記(国立病院機構九州医療センター 肝胆膵外科), 和田 幸之(国立病院機構九州医療センター 肝胆膵外科), 才津 秀樹(国立病院機構九州医療センター 肝胆膵外科), 桃崎 征也(国立病院機構九州医療センター 肝胆膵外科)
抄録 症例は48才、男性。治療経過:B型慢性肝炎経過観察中にエコーにて7×8×5cm大の肝細胞癌(以下HCC)を認め、当科紹介受診。1997年8月に周囲に7か所の肝内転移を伴うS4/8のHCCに対して肝内側区域・前区域切除術施行。術後病理結果は中分化型HCC(Eg Fc(+) Fc-inf(+) Sf(+) S1 N0 Vp2 Vv2 B0 P0 SM(+))StageIVA。1998年8月に肝切除断端に14mm大の再発を認めたため、再手術(マイクロ波凝固壊死療法(MCN))施行(高分化~中分化型HCC)。さらに1999年4月に両肺に多発肺転移(計8か所 右S4:2個、S6:1個、S7:1個、左S3:1個、S4:2個、S5:1個)を認めたため、再々手術(肺部分切除術)施行(HCC肺転移)。その後は再発なく経過し、現在、初回手術から約15年無再発生存中である。まとめ:高度脈管浸潤を伴った進行肝細胞癌に対して肝切除、その肝内再発に対してMCN、さらに多発肺転移を切除した。初回手術から15年間経過しているが、現在無再発生存中であるので文献的考察を加え報告する。
索引用語 肝細胞癌, 肺転移