セッション情報 研修医発表(卒後2年迄)

タイトル 研45:

閉塞性黄疸で発症した自己免疫性膵炎の一例

演者 前迫 真吾(公益社団法人鹿児島共済会南風病院 消化器内科)
共同演者 松田 彰郎(公益社団法人鹿児島共済会南風病院 消化器内科), 社本 多恵(公益社団法人鹿児島共済会南風病院 消化器内科), 豊田 真理(公益社団法人鹿児島共済会南風病院 消化器内科), 西俣 伸亮(公益社団法人鹿児島共済会南風病院 消化器内科), 政 幸一郎(公益社団法人鹿児島共済会南風病院 消化器内科), 田代 光太郎(公益社団法人鹿児島共済会南風病院 消化器内科), 島岡 俊治(公益社団法人鹿児島共済会南風病院 消化器内科), 仁王 辰幸(公益社団法人鹿児島共済会南風病院 消化器内科), 新原 亨(公益社団法人鹿児島共済会南風病院 消化器内科), 山筋 忠(公益社団法人鹿児島共済会南風病院 消化器内科), 西俣 嘉人(公益社団法人鹿児島共済会南風病院 消化器内科), 堀 雅英(公益社団法人鹿児島共済会南風病院 消化器内科), 西俣 寛人(公益社団法人鹿児島共済会南風病院 消化器内科), 田中 貞夫(同 病理診断科)
抄録 症例は50歳代男性。既往歴に2010年に総胆管結石に対して内視鏡的排石術施行。2012年3月頃より全身倦怠感、呼吸困難感を自覚していたが放置していた。7月中旬に腹痛・発熱が出現したため、当科に救急搬送となった。来院時、38.8℃の発熱と右上腹部の圧痛を認めた。血液生化学検査では炎症反応高値、肝酵素・胆道系酵素の上昇を認め胆管炎の診断となった。腹部造影CT、MRCPを施行したところ下部胆管に2cmの範囲で限局性狭窄認め同部位より頭側の総胆管~肝内胆管は軽度拡張していた。また、頭部、膵体部~尾部の腫大(sausage like appearance)を認め、IgG4関連疾患が疑われた。胆管炎に対して内視鏡的経鼻胆道ドレナージは不成功となったため、経皮経肝胆嚢ドレナージ(PTGBD)で減黄を行なった。PTGBDチューブからの造影では下部胆管狭窄のため十二指腸への造影剤流出認められなかった。入院時の採血結果でIgG4 1300 mg/dl(基準範囲:4.8-105.0mg/dl)と高値であり、また膵体尾部に膵管の狭細化の所見が見られたため自己免疫性膵炎(AIP)とそれに伴う胆管狭窄と診断した。ステロイド(経口プレドニゾロン40mg/day)を開始し、内服開始12日目に施行したPTGBDチューブからの造影では優位に下部胆管の狭窄改善見られたため、同日PTGBDチューブを抜去した。症状再燃なく、その後徐々にステロイドを漸減していった。1ヵ月後に行った採血結果でもIgG4も358.0mg/dlと改善傾向にあり、CTでも膵腫大の改善を認めた。AIPに伴う閉塞性黄疸を来たしステロイドの内服で改善した一例を経験したので、若干の文献的考察を加え報告する。
索引用語 自己免疫性膵炎, 閉塞性黄疸