セッション情報 | シンポジウム「消化器疾患における新規治療法」 |
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タイトル | S2-14:クローン病に対する当科のアダリムマブ投与状況 |
演者 | 石田 哲也(大分赤十字病院 消化器内科) |
共同演者 | 永松 秀康(大分赤十字病院 消化器内科), 上尾 哲也(大分赤十字病院 消化器内科), 高橋 健(大分赤十字病院 消化器内科), 占部 正喜(大分赤十字病院 消化器内科), 成田 竜一(大分赤十字病院 消化器内科), 柳井 優香(大分赤十字病院 消化器内科), 都甲 和美(大分赤十字病院 消化器内科) |
抄録 | [目的] アダリムマブ(ADA)がクローン病の治療に導入され治療の選択が広がり、インフリキシマブ(IFX)による治療で生じた諸問題に対応することが可能となった。 このようなことをふまえ、当科においてADA投与の状況とその治療成績をまとめたので報告する。[対象] 2011年5月まで当科でADAを導入したクローン病患者28例。男性18例、女性10例、平均年齢:38.6歳(16-67)、病型:小腸型8例、小腸大腸型12例、大腸型8例、平均罹病期間:11.9年、痔ろう手術;8例、腸管手術:18例、導入目的:IFX不耐11例、IFX効果減弱3例、naïve 11例、その他3例、 [成績] 4週後の寛解率:70%、1年後の寛解率:68%、naïve群はIFX前治療群より寛解率が高かった。IFX前治療群のうちIFX不耐群のほうがIFX効果減弱群より寛解率が高かった。粘膜治癒率:50%, Deep remission率:39% naïve群とIFX前治療群はdeep remission率に差がなかった。副作用:皮疹 1例 全身倦怠感 1例 [まとめ] ADAは短期 長期の治療成績、忍容性も良好である。IFX不耐例、Naive例の治療成績は良好であるがIFX効果減弱例には治療成績の低下を認めた。[結語] ADAはdeep remissionをもたらしクローン病患者の長期予後の改善に資するであろうと思われた。 |
索引用語 | クローン病, アダリムマブ |