セッション情報 |
一般演題
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タイトル |
147:5ASAにより薬剤性肺障害(器質化肺炎パターン)を合併した潰瘍性大腸炎の一例
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演者 |
金城 光世(光クリニック) |
共同演者 |
馬場 基男(豊見城中央病院呼吸器内科), 妹尾 真実(豊見城中央病院呼吸器内科), 松本 強(豊見城中央病院呼吸器内科), 新垣 京子(那覇市立病院病理) |
抄録 |
【症例】67歳男性。【主訴】微熱。【現病歴】平成11年潰瘍性大腸炎(UC)発症、平成17年UC再燃ステロイドにて軽快、平成20年UC増悪にて半年入院、その際5-ASA注腸にて増悪する両下肢の末梢神経炎を合併したが5-ASAの経口は継続。ステロイド依存性で、平成23年5月からアザチオプリン継続内服、平成23年9月よりインフリキシマブを開始しUCは寛解傾向であった。平成23年12月5-ASA製剤をアサコールからメサラジン顆粒に変更。平成24年1月より微熱・喀痰あり受診、左下肺背面の浸潤影を認め細菌性肺炎を疑い加療するも抗生剤に反応せず2月入院精査。BALにて好中球(33%)、リンパ球(46%)、好酸球(15%)の増多を伴う細胞数増加9.6x105/mlを認め、CD4/CD8比は2%と正常範囲。TBLBで得られた肺病変部の肺胞内にマッソン体を認め、胞隔炎を伴い器質化肺炎(OP)と診断。5-ASAを中止その後プレドニソロン30mgより開始、以後漸減中止し肺病変は治癒した。メサラジン顆粒のDLSTは陰性であった。【考察】】5-ASAは長期使用していたが、製剤変更により小腸からの吸収増加が発症の一因となった可能性が考えられた。 |
索引用語 |
器質化肺炎, 潰瘍性大腸炎 |