セッション情報 | 一般演題 |
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タイトル | 009:解離性上腸間膜動脈瘤破裂により大量出血をきたした十二指腸憩室出血の一例 |
演者 | 松崎 寿久(佐世保中央病院 消化器内科) |
共同演者 | 楠本 浩一郎(佐世保中央病院 消化器内科), 大石 敬之(佐世保中央病院 消化器内科), 山道 忍(佐世保中央病院 消化器内科), 小田 英俊(佐世保中央病院 消化器内科), 木下 昇(佐世保中央病院 消化器内科), 堀上 謙作(佐世保中央病院 放射線科), 平尾 幸一(佐世保中央病院 放射線科), 米満 伸久(佐世保中央病院 病理部), 坂本 一郎(長崎大学 放射線科), 中尾 一彦(長崎大学 消化器内科) |
抄録 | 症例は60歳男性。2011年12月吐血を主訴に当科受診。上部消化管内視鏡にて十二指腸下行脚の憩室から出血を認め、内視鏡的に止血。一旦は状態安定して経過していたが、2012年2月再度吐血し当科再診。造影CTにて解離性上腸間膜動脈瘤を認め、同病変の十二指腸憩室への穿破が原因であると考えられた。患者本人が手術を拒否したため、2012年4月IVRにて上腸間膜動脈解離の真腔へcovered stentを留置、さらに偽腔へcoilingを行った。このIVRにより再び安定した状態が得られたが、2012年7月に再度吐血し救急搬送された。 CTにてstent留置部の頭側にairを含む境界不明瞭な軟部組織病変があり、同部への感染による感染性動脈瘤の形成が疑われた。根治的治療として同部に対するen-bloc切除を検討していたが、待機中に再出血をきたしたため、緊急に腹部血管造影を施行。上腸間膜動脈解離の偽腔に留置していたcoilはすべて十二指腸内へ流出しており、動脈瘤の再破裂による大量出血きたしていた。ショック状態を回避するためバルーンカテーテルを上腸間膜動脈の本幹に留置し、出血のコントロールを試みたが、その後も吐下血は持続。初回IVRから98日後に死亡した。解離性上腸間膜動脈瘤破裂により消化管出血をきたした希な症例と考えられ,文献的考察を加えて発表する。 |
索引用語 | 十二指腸憩室出血, 上腸間膜動脈解離 |