セッション情報 | 研修医発表(卒後2年迄) |
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タイトル | 研51:CTガイド下経皮経胃的ドレナージが有用であった膵仮性嚢胞の1例 |
演者 | 松坂 雄亮(長崎県五島中央病院 放射線科) |
共同演者 | 長置 健司(長崎県五島中央病院 放射線科), 赤司 隼人(長崎県五島中央病院 放射線科), 岡本 健太(長崎県五島中央病院 内科), 福島 真典(長崎県五島中央病院 内科), 吉川 大介(長崎県五島中央病院 内科), 橋本 敏章(長崎県五島中央病院 外科), 川上 悠介(長崎県五島中央病院 外科), 北島 正親(長崎県五島中央病院 外科), 伊藤 裕司(純真学園大学), 古井 純一郎(長崎県五島中央病院 外科), 神田 哲郎(長崎県五島中央病院 内科) |
抄録 | 症例は54歳、男性。焼酎約1升/日の生活歴。1週間ほど腹痛が持続し、改善が見られないため当院内科を受診した。血液検査にてアミラーゼの上昇があり、腹部CTにて膵体尾部および胃漿膜下に嚢胞性病変を認めたため、膵炎および膵仮性嚢胞の診断で同日内科に入院した。保存的治療を行っていたが、胃漿膜下の仮性嚢胞が急速に増大し腹部膨満感を伴ったため、入院後13日目にCTガイド下経皮経胃的嚢胞ドレナージ術を施行した。これにより嚢胞は縮小し症状も消失した。ドレナージを行ったもの以外に、膵体尾部に2か所の仮性嚢胞が存在していたため、根治を目的として外科に転科、膵尾側切除術・脾合併切除術を施行した。術後、仮性嚢胞の再発は認めていない。 膵仮性嚢胞に対する経胃的なドレナージは、胃を経由しないドレナージに比べ、膵液漏を起こすリスクが少ない。また、内瘻化することによって、嚢胞内の膵液を消化管に導けるという利点もある。本症例はこの手技により、嚢胞破裂のリスクを回避し、待機的に根治手術を施行できた点で有用と考えられたため、若干の文献的考察を加え報告する。 |
索引用語 | 膵仮性嚢胞, 経皮経胃的ドレナージ |