セッション情報 | 一般演題 |
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タイトル | 171:2型盲腸癌に起因した成人腸重積症の一例 |
演者 | 向井 康二(済生会福岡総合病院内科) |
共同演者 | 池田 浩子(済生会福岡総合病院内科), 江崎 充(済生会福岡総合病院内科), 富田 洋介(済生会福岡総合病院内科), 水谷 孝弘(済生会福岡総合病院内科), 吉村 大輔(済生会福岡総合病院内科), 落合 利彰(済生会福岡総合病院内科), 立花 雄一(済生会福岡総合病院内科), 明石 哲郎(済生会福岡総合病院内科), 青木 良祐(済生会福岡総合病院病理診断科), 中島 明彦(済生会福岡総合病院病理診断科), 中村 和彦(九州大学病態制御内科学) |
抄録 | 症例は40歳女性。2ヵ月前より間欠的な臍下部痛と下痢が出現し、徐々に臍下部の膨隆を自覚したため、当科を受診した。腹部超音波検査では臍下部にPseudokidney sign、腹部CT検査では、盲腸・上行結腸が横行結腸に重積する所見及び先進部に腫瘤が認められた。盲腸腫瘍を先進部とする腸重積症の診断で大腸内視鏡検査を行い整復を試みるも、整復不能であった。内視鏡による観察では、先進部には黄色調の弾性軟の腫瘤が認められ、脂肪腫が疑われたが、先進部の近傍にも不整な潰瘍性病変が認められ、盲腸癌も否定できなかった。全身状態は安定しており、待機的に腹腔鏡補助下腸重積整復術、回盲部切除術を施行した。切除標本は46×39mm大の2型盲腸癌であり、病理組織学的に高分化腺癌>粘液腺癌、深達度MP、リンパ節転移は無く、Stage Iであった。切除標本には他病変は認められず、先進部の腫瘤は翻転した盲腸壁と考えられた。成人腸重積症は比較的稀であり、若年女性の盲腸癌に起因した成人腸重積症の一例を経験したので、若干の文献的考察を加えて報告する。 |
索引用語 | 腸重積, 盲腸癌 |