セッション情報 |
専修医発表(卒後3-5年迄)
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タイトル |
専67:家族性大腸腺腫症のフォロー中に指摘された十二指腸乳頭部癌と膵漿液性嚢胞腺腫が合併した一例
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演者 |
秋山 泰樹(産業医科大学第一外科) |
共同演者 |
佐藤 典宏(産業医科大学第一外科), 日暮 愛一郎(産業医科大学第一外科), 山口 幸二(産業医科大学第一外科) |
抄録 |
【はじめに】今回、我々は家族性大腸腺腫症のフォロー中に指摘された十二指腸乳頭部癌と膵漿液性嚢胞腺腫が併存した一例を経験したので報告する。【症例】75歳、女性。58歳のとき家族性大腸腺腫症に対し他院でS状結腸切除術を施行された。その後、1年に1回、消化管内視鏡検査でフォローされていた。十二指腸乳頭腺腫が指摘され、フォローされていた。今回、十二指腸乳頭部の生検でadenocarcinomaと診断され手術目的に当科紹介となる。紹介時の画像診断で膵頭部に22mmの嚢胞性病変を指摘されIPMNが疑われた。また、遺伝性球状赤血球症にも罹患していたが、特に治療せず経過観察されていた。膵頭十二指腸切除術、脾臓摘出術を施行した。術後病理診断で十二指腸乳頭部癌および膵頭部の嚢胞性腫瘍は膵漿液性嚢胞腺腫と診断された。【結語】今回、我々は家族性大腸腺腫症のフォロー中に指摘された十二指腸乳頭部癌と膵漿液性嚢胞腺腫の併存例を経験したので若干の文献的考察もふまえ報告する。 |
索引用語 |
乳頭部癌, 膵嚢胞性腫瘍 |