セッション情報 | 研修医発表(卒後2年迄) |
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タイトル | 研05:肝細胞癌小脳転移の1例 |
演者 | 鳥崎 哲平(国立病院機構佐賀病院) |
共同演者 | 小松 直広(国立病院機構佐賀病院), 河野 良太(国立病院機構佐賀病院), 加藤 浩之(国立病院機構佐賀病院), 島 正義(国立病院機構佐賀病院) |
抄録 | 【はじめに】肝細胞癌は近年治療法の進歩により予後も改善している。これに伴い様々な臓器への転移がみられる。しかし、肝細胞癌の脳への転移は比較的稀であり、さらに小脳への転移は少ない。今回我々は肝細胞癌の小脳転移の1例を経験した。【症例】症例は75歳女性。平成5年頃にC型肝炎を指摘され、平成8年より当科通院中。既往歴は平成14年に肺癌と甲状腺癌の診断を受け、いずれも同年のうちに手術を施行されている。平成19年に肝腫瘍生検にて肝細胞癌と診断され、ラジオ波焼灼療法(RFA)を施行。その後も再発を繰り返し、RFAを複数回施行したが、平成23年からは多発性となったためTAEやTAIによる治療を行った。平成24年7月17日、数日前からのふらつきを主訴に当科受診。頭部CTにて小脳に腫瘍を認め、肝細胞癌の小脳転移と診断した。胸部CTで腫瘍は認めず、腹部CTで肝に多発性の肝細胞癌を認めた。頭部MRIでは脳ヘルニアはみられなかったが病巣周囲に著明な浮腫を認め、改善目的にステロイドを使用した。ふらつき等の症状は軽減し、ガンマナイフを導入することとした。以上の経過を踏まえ、文献的考察を加えて報告する。 |
索引用語 | 肝細胞癌, 小脳転移 |