セッション情報 | 研修医発表(卒後2年迄) |
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タイトル | 研92:バイパス手術術後に化学放射線療法により根治切除を行ったStageIV胃癌の1例 |
演者 | 野元 優貴(鹿児島大学医学部 消化器乳腺甲状腺外科) |
共同演者 | 有上 貴明(鹿児島大学医学部 消化器乳腺甲状腺外科), 安藤 慶(鹿児島大学医学部 消化器乳腺甲状腺外科), 上之園 芳一(鹿児島大学医学部 消化器乳腺甲状腺外科), 又木 雄弘(鹿児島大学医学部 消化器乳腺甲状腺外科), 前村 公成(鹿児島大学医学部 消化器乳腺甲状腺外科), 石神 純也(鹿児島大学医学部 消化器乳腺甲状腺外科), 夏越 祥次(鹿児島大学医学部 消化器乳腺甲状腺外科) |
抄録 | はじめに:StageIV胃癌は化療が主体であり、狭窄症状に対しては胃腸吻合が行われる。今回われわれは胃腸吻合後に化学療法および化学放射線療法が奏効し、根治切除を行い得たStageIV胃癌の一例を経験したので報告する。症例:80歳の女性。 心窩部痛を主訴に近医を受診し、胃体部小彎を中心とする大きな3型の胃癌を指摘された。2011年8月 腹腔鏡検査にてCY陽性、胃腸吻合を行った後、化学療法(PTX+S1)を行った。一時的に腫瘍の縮小は見られたが、2012年1月 CT検査で著明な増大が指摘されたため、化学放射線療法を開始した。1日2Gyの放射線治療に5mg/日のCDDPと60mgのS1を併用した。著明な腫瘍の縮小と細胞診陰性化がみられたため、根治切除を行った。胃腸吻合を温存し、リンパ節郭清を伴う幽門側胃切除にて腫瘍は完全切除された。最終病理でリンパ節転移は消失し、胃病変は粘膜下層に残存していた。術後4カ月を経過して再発の兆候は見られない。まとめ:化学療法PD後に化学放射線療法、手術を組み合わせた集学的治療は切除不能進行胃癌の治療に有用であると考えられた。 |
索引用語 | 胃癌, 放射線療法 |