セッション情報 専修医発表(卒後3-5年迄)

タイトル 専04:

2施設における切除不能進行肝細胞癌に対するソラフェニブの治療成績

演者 星野 訓一(社会医療法人仁愛会 浦添総合病院 消化器病センター内科)
共同演者 近藤 章之(社会医療法人仁愛会 浦添総合病院 消化器病センター内科), 屋嘉比 聖一(社会医療法人仁愛会 浦添総合病院 消化器病センター内科), 松川 しのぶ(社会医療法人仁愛会 浦添総合病院 消化器病センター内科), 薮谷 亨(社会医療法人仁愛会 浦添総合病院 消化器病センター内科), 末吉 宰(社会医療法人仁愛会 浦添総合病院 消化器病センター内科), 仲村 将泉(社会医療法人仁愛会 浦添総合病院 消化器病センター内科), 小橋川 嘉泉(社会医療法人仁愛会 浦添総合病院 消化器病センター内科), 内間 庸文(社会医療法人仁愛会 浦添総合病院 消化器病センター内科), 新垣 伸吾(琉球大学医学部附属病院第一内科), 與儀 竜治(琉球大学医学部附属病院第一内科), 柴田 大介(琉球大学医学部附属病院第一内科), 前城 達次(琉球大学医学部附属病院第一内科), 金城 福則(琉球大学医学部附属病院光学医療診療部), 藤田 次郎(琉球大学医学部附属病院第一内科)
抄録 【目的】進行肝細胞癌に対するソラフェニブ投与の有効性および有害事象について検討を行った。【対象と方法】2009年8月-2012年5月に2施設(当院および琉球大学附属病院)にてソラフェニブを投与した進行肝細胞癌17例。年齢(歳):65.2±3.8、性別(男/女):14/3、背景肝(HBV/HCV/NBNC):4/2/11、Child-Pughスコア(A/B/C):14/2/1、肝癌臨床病期(II/III/IVA/IVB): 1/0/5/11、肝外進展(肺/骨/腹膜/リンパ節):4/3/1/3であった。全生存期間(OS)、治療成功期間(TTF)、奏効率(RECIST/mRECIST)、有害事象をレトロスペクティブに解析した。【結果】全生存期間中央値は6.5ヶ月、1年生存率は31.7%であった。治療成功期間中央値は1.9ヶ月であった。治療効果判定はRECIST基準で13例が評価可能であり(CR/PR/SD/PD):0/0/8/5、奏効率(CR+PR) 0%、病勢コントロール率(CR+PR+SD)は62%であった。mRECIST基準では10例が評価可能であり、(CR/PR/SD/PD):0/3/3/4、奏効率30%、病勢コントロール率は60%であった。主な有害事象として皮疹・手足症候群(Grade1,2/Grade3,4) 6/2, 肝機能障害2/3、黄疸 2/1、動脈塞栓症 0/1、下痢1/1、好中球減少 1/1であった。有害事象にて投与2か月で7例(41%)、3か月で9例(53%)が投与中止となった。【結語】全生存期間、奏効率に関しては海外試験結果と比して同等あるいはやや劣る結果であった。有害事象の管理を通じての治療成功期間の延長が今後の課題と考えられた。
索引用語 肝細胞癌, ソラフェニブ