セッション情報 専修医発表(卒後3-5年迄)

タイトル 専47:

ESDにて切除しえた腎癌胃転移の一例

演者 榊原 重成(久留米大学消化器内科)
共同演者 向笠 道太(久留米大学消化器内科), 渡辺 靖友(久留米大学消化器内科), 松尾 健(久留米大学消化器内科), 住江 博明(久留米大学消化器内科), 吉田 光(久留米大学消化器内科), 中原 慶太(佐賀県医師会成人病予防センター), 佐野 有哉(久留米大学消化器内科), 秋葉 純(久留米大学病理学講座), 河野 弘志(久留米大学消化器内科), 鶴田 修(久留米大学消化器内科), 佐田 通夫(久留米大学消化器内科)
抄録 【背景】悪性上皮性腫瘍の消化管への転移は比較的稀であり、そのほとんどが多臓器転移症例で発見される。今回、腎細胞癌術後2年目に、孤在性の胃転移を認め、ESDにて切除しえた一例を経験したので報告する。【症例】70歳代男性【現病歴】2010年5月に右腎細胞癌に対し、右腎尿管全摘術を施行。以後明らかな再発なく、当院泌尿器科で経過観察中だった。2012年4月に近医でスクリーニングの上部消化管内視鏡検査を施行され、胃角部大弯に発赤調の隆起性病変を認め、当科紹介受診となった。【経過】当科の上部消化管内視鏡検査にて、胃角部大弯に中央がわずかに陥凹した再生粘膜様の小さな隆起性病変を認めた。生検では淡明な細胞質を有する腫瘍細胞を認め、腎細胞癌の転移と診断した。CTやPETにて他に明らかな転移を認めず、孤在性病変と判断し、内視鏡的切除を行った。【結語】腎細胞癌の胃転移に対し内視鏡的に切除しえた比較的稀な症例を経験し、文献的考察を含め報告する。
索引用語 転移性胃腫瘍, 腎癌