セッション情報 一般演題

タイトル 151:

当院の潰瘍性大腸炎患者における悪性腫瘍合併の検討

演者 宮田 生弥子(慈愛会今村病院消化器内科DELIMITER鹿児島大学大学院 消化器疾患・生活習慣病学)
共同演者 大井 秀久(慈愛会今村病院消化器内科), 小野 陽平(慈愛会今村病院消化器内科DELIMITER鹿児島大学大学院 消化器疾患・生活習慣病学), 水流 弘文(慈愛会今村病院消化器内科), 徳元 攻(慈愛会今村病院消化器内科), 河野 裕一(慈愛会今村病院消化器内科), 藤田 浩(慈愛会今村病院消化器内科DELIMITER鹿児島大学大学院 消化器疾患・生活習慣病学), 坪内 博仁(鹿児島大学大学院 消化器疾患・生活習慣病学)
抄録 【はじめに】本邦における潰瘍性大腸炎の患者は近年増加の一途をたどっている。それに伴い,内科治療の選択肢は5-ASA,ステロイド,血球除去療法,免疫調節薬,生物学的製剤と多く,予後の改善にもつながっていると考えられ,近年の報告では生存率は一般集団と比較し差が無いとの報告もみられる.長期経過に伴い,悪性腫瘍の合併例もみられるようになっており,当院で治療を行った潰瘍性大腸炎患者における悪性腫瘍合併例について検討する.【対象】当院で治療を行っている253名の潰瘍性大腸炎患者を対象とした.平均発症年齢は35.5歳,平均罹病期間は10.5年,全結腸型が149名,左半結腸型が80名,直腸型が24名,初回発作型が46名,慢性持続型が43名,再燃寛解型が164名であった.【結果】悪性腫瘍合併例は9名であり,その内大腸癌が5名,血液悪性腫瘍が2名,下咽頭癌が1名,乳癌が1名であった.大腸癌では直腸が3名,横行結腸が1名,S状結腸が1名であり,血液悪性腫瘍ではB cell lymphomaとCLLがそれぞれ1名ずつであった.若干の文献的考察を含めて検討する.
索引用語 潰瘍性大腸炎, 悪性腫瘍