セッション情報 | 一般演題(専修医(卒後3-5年)) |
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タイトル | 018:同時性大腸転移をきたした胃癌の1例 |
演者 | 杉山 智哉(春日井市民病院 消化器科) |
共同演者 | 奥田 悠介(春日井市民病院 消化器科), 森岡 優(春日井市民病院 消化器科), 立松 有美子(春日井市民病院 消化器科), 尾関 貴紀(春日井市民病院 消化器科), 加藤 晃久(春日井市民病院 消化器科), 池内 寛和(春日井市民病院 消化器科), 望月 寿人(春日井市民病院 消化器科), 平田 慶和(春日井市民病院 消化器科), 高田 博樹(春日井市民病院 消化器科), 祖父江 聡(春日井市民病院 消化器科) |
抄録 | 【症例】71歳、女性【主訴】検診異常精査目的【既往歴】特記すべき事項なし【現病歴】平成24年の検診にて胃体部大彎の壁不整像及び、便潜血反応陽性を指摘され、精査目的にて当院受診となった。【現症】腹部は平坦、軟で腫瘤は触知せず。表在リンパ節触知せず。【経過】血液検査では、CEA:215.1ng/mlと上昇を認めた。上部消化管内視鏡検査では、胃体部大彎に深い潰瘍を伴う粘膜下腫瘍様の隆起性病変を認めた。病変部からの生検では、poorly differentiated adenocarcinomaが検出された。腹部骨盤部造影CT検査では、胃体部の壁肥厚像を認めたが、他臓器への転移や腹水は認めなかった。また、明らかな胃周囲のリンパ節腫大は指摘できなかったが、下行結腸近傍の腸間膜リンパ節腫大を認めた。下部消化管内視鏡検査では、下行結腸に約30mm大の潰瘍を伴った粘膜下腫瘍様の隆起性病変を認めた。病変部からの生検では、poorly differentiated adenocarcinomaが検出され、胃癌の組織像と類似していた。免疫組織学的検索では、CK7陽性、CK20陰性、villin陽性、CDX2陰性であった。以上の検査所見より胃癌、腸間膜リンパ節転移、大腸転移(cT2N3M1、stageIV)と診断した。HER2陰性であったため、現在S-1+CDDP療法を施行中である。【考察】転移性大腸癌は大腸癌全体の0.1%~1%と比較的まれである。原発臓器として卵巣、子宮、肺、胃、膵臓、胆嚢、乳腺、前立腺等の報告があるが、胃癌が最多である。今回我々は、同時性大腸転移をきたした胃癌の1例を経験したので、若干の文献的考察を加え報告する。 |
索引用語 | 胃癌, 大腸転移 |