セッション情報 一般演題

タイトル 052:

カプセル内視鏡検査が診断に有用であった広節裂頭条虫症の一例

演者 鳥井 淑敬(藤田保健衛生大学坂文種報徳會病院 内科)
共同演者 芳野 純治(藤田保健衛生大学坂文種報徳會病院 内科), 乾 和郎(藤田保健衛生大学坂文種報徳會病院 内科), 若林 貴夫(藤田保健衛生大学坂文種報徳會病院 内科), 小林 隆(藤田保健衛生大学坂文種報徳會病院 内科), 三好 広尚(藤田保健衛生大学坂文種報徳會病院 内科), 小坂 俊仁(藤田保健衛生大学坂文種報徳會病院 内科), 友松 雄一郎(藤田保健衛生大学坂文種報徳會病院 内科), 山本 智支(藤田保健衛生大学坂文種報徳會病院 内科), 松浦 弘尚(藤田保健衛生大学坂文種報徳會病院 内科), 成田 賢生(藤田保健衛生大学坂文種報徳會病院 内科), 森 智子(藤田保健衛生大学坂文種報徳會病院 内科), 安江 祐二(藤田保健衛生大学坂文種報徳會病院 内科), 黒川 雄太(藤田保健衛生大学坂文種報徳會病院 内科), 細川 先佳生(藤田保健衛生大学坂文種報徳會病院 内科)
抄録 【主訴】排便時に虫体を認めた.【既往歴】特記事項なし.【生活歴】生魚を好んで摂食していた.【現病歴】症例は41歳の女性.排便時に1メートル以上の白色調の紐状排泄物があったため当院を受診された.持参された虫体の一部から広節裂頭条虫と診断した.虫体の頭部は確認されなかった.血液生化学検査では特記すべき異常は指摘できなかった.糞便の虫卵検査は陰性であった.虫体の遺残を確認する目的でカプセル内視鏡検査を実施した.その結果,上部空腸に数cm大の体節を有する白色紐状の虫体が観察されたブラジカンテルを1日間内服して駆虫した.現在は外来で完全に駆虫されたかどうかについて経過観察を行っている.【考察】カプセル内視鏡検査が広節裂頭条虫症の診断・治療に有用であった報告は国内外の報告でも少ない.医学中央雑誌で「カプセル内視鏡検査」,「広節裂頭条虫」をキーワードに検索した結果,報告例は4例であった.今回,微小な虫体の検出にカプセル内視鏡検査が有用であり治療方針の決定に有用であった.若干の文献的考察を加え報告する.
索引用語 カプセル内視鏡, 広節裂頭条虫