セッション情報 一般演題

タイトル 038:

肝癌治療を契機にHCV-RNAが陰性化したC型慢性肝炎の1例

演者 若山 孝英(岐阜県総合医療センター)
共同演者 杉原 潤一(岐阜県総合医療センター), 清水 省吾(岐阜県総合医療センター), 芋瀬 基明(岐阜県総合医療センター), 岩田 圭介(岐阜県総合医療センター), 大島 靖広(岐阜県総合医療センター), 安藤 暢洋(岐阜県総合医療センター), 山内 貴裕(岐阜県総合医療センター), 丸田 明範(岐阜県総合医療センター), 長谷川 恒輔(岐阜県総合医療センター), 中村 みき(岐阜県総合医療センター)
抄録 【症例】81歳、男性。既往歴としては特記すべきことなく、輸血歴、手術歴なし。【現病歴と経過】2002年(72歳)にHCV抗体陽性にて近医より紹介となった。当時の検査結果はAST28IU/l、ALT29IU/l、HCVserogroup1、HCV-RNA(ハイレンジ法)90KIU/ml、肝生検A1/F1であった。希望にてIFN療法は行わず、UDCA600mg/day、グリチルリチン投与による肝庇護療法を行っていた。HCV-RNAは50~140LogIU/mlで、2008年からはHCV-RNA(RT-PCR)4.5~4.8LogIU/mlであった。2009年1月PIVKA-II74mAU/mlと上昇認め、腹部ダイナミックCT・エコーにてS5/8に15mm大の肝細胞癌(HCC)認め、2009年2月にTACE併用下にラジオ波焼灼術(RFA)を施行した。その後も、HCV-RNA(RT-PCR)は、4.1~4.5LogIU/mlで経過した。2011年1月ダイナミックCTにて肝右葉に多発のHCC認め、3月にTACEを施行した。以後、AST25 IU/l、ALT15 IU/l、HCV-RNA(RT-PCR)は未検出となり、2012年9月現在、AST30 IU/l、ALT18 IU/l、HCV-RNA(RT-PCR)未検出のままで経過している。【考察】C型慢性肝炎では、HCV自然消失がまれながら報告され、ウイルス量、宿主遺伝子、免疫反応が関係すると言われている。今回我々は、肝癌治療を契機にHCV-RNAが陰性化した症例を経験したので、文献的考察を加えて報告する。
索引用語 C型慢性肝炎, HCV-RNA陰性化