セッション情報 | 一般演題 |
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タイトル | 065:潰瘍性大腸炎治療中に急性膵炎を合併した症例 |
演者 | 松下 正伸(名古屋大学大学院 医学系研究科 消化器内科学) |
共同演者 | 安藤 貴文(名古屋大学大学院 医学系研究科 消化器内科学), 石黒 和博(名古屋大学大学院 医学系研究科 消化器内科学), 前田 修(名古屋大学大学院 医学系研究科 消化器内科学), 渡辺 修(名古屋大学大学院 医学系研究科 消化器内科学), 氏原 正樹(名古屋大学大学院 医学系研究科 消化器内科学), 平山 裕(名古屋大学大学院 医学系研究科 消化器内科学), 森瀬 和宏(名古屋大学大学院 医学系研究科 消化器内科学), 前田 啓子(名古屋大学大学院 医学系研究科 消化器内科学), 舩坂 好平(名古屋大学大学院 医学系研究科 消化器内科学), 中村 正直(名古屋大学大学院 医学系研究科 消化器内科学), 宮原 良二(名古屋大学大学院 医学系研究科 消化器内科学), 大宮 直木(名古屋大学大学院 医学系研究科 消化器内科学), 後藤 秀実(名古屋大学大学院 医学系研究科 消化器内科学) |
抄録 | 【症例】23歳女性。平成23年に下痢と下血があり近医を受診したところ、直腸炎型潰瘍性大腸炎と診断。メサラジン2400mgの内服を開始し、寛解となっていた。平成24年4月より症状再燃、同月末、1日10行の血性下痢となったため当院救急外来受診、入院となった。入院時、S状結腸内視鏡検査施行、S状結腸まで連続性にそぞう粘膜がみられ、発赤、易出血性あり(Matts Grade 3)。腹部単純CTでは全結腸の壁肥厚が見られ、全大腸炎型に移行していると考えられた。絶食IVH管理の元、メサラジン内服を3600mgに増量し、PSL50mg/day経静脈投与、入院2日目にG-CAPを行った。入院4日目に強い心窩部を訴えたため血液検査施行、WBC 17200 Amy 955(IU/L) Lipase 2836(IU/L)、腹部造影CTでは膵頭部から体部の腫大と右後腹膜周囲に腹水貯留が見られた(CT Grade 2)。重症急性膵炎として治療を開始し、メサラジンの増量とPSLの投与開始より4日目に膵炎となったため、薬剤性膵炎を考え、メサラジンを中止し、プレドニンの減量を開始した。血清Amy値及び心窩部痛は改善していった。しかし、潰瘍性大腸炎による症状は、G-CAPを4回施行したが、一向に改善しなかったためタクロリムスによる治療を開始した。入院30日目の下部消化管内視鏡にて粘膜治癒が確認された。 【まとめ】今回、メサラジン増量後に急性膵炎を発症した潰瘍性大腸炎の一例を経験したため、文献的考察を含め報告する。 |
索引用語 | 潰瘍性大腸炎, 膵炎 |