セッション情報 一般演題

タイトル 59:

肝硬変合併早期胃癌に対する内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)の検討

演者 今村 良樹(愛媛大学大学院 先端病態制御内科学)
共同演者 花山 雅一(愛媛大学附属病院総合臨床研修センター), 八木 専(愛媛大学大学院 先端病態制御内科学), 有光 英治(愛媛大学大学院 先端病態制御内科学), 竹治 智(愛媛大学大学院 先端病態制御内科学), 渡辺 崇夫(愛媛大学大学院 先端病態制御内科学), 川崎 敬太郎(愛媛大学大学院 先端病態制御内科学), 山本 安則(愛媛大学大学院 先端病態制御内科学), 布井 弘明(愛媛大学大学院地域生活習慣病・内分泌学講座), 森 健一郎(愛媛大学大学院 先端病態制御内科学), 高山 宗三(愛媛大学大学院 先端病態制御内科学), 壷内 栄治(愛媛大学附属病院光学医療診療部), 池田 宜央(愛媛大学附属病院光学医療診療部), 日浅 陽一(愛媛大学附属病院光学医療診療部), 松浦 文三(愛媛大学大学院地域生活習慣病・内分泌学講座), 恩地 森一(愛媛大学大学院 先端病態制御内科学)
抄録 【背景】ESDは早期胃癌に対する確立された治療として広く普及し、それとともに併存疾患を有する患者に対するESDも増加している.また、肝硬変(LC)を有する息者においては,蛋白合成能の低下,アミノ酸代謝果常,血小板数の低下,凝固因子の産生低下に伴う出血傾向等や耐糖能の低下等が認められ,手術等の侵襲により各種臓器に与える影響は大きいとされている。【目的】今回我々はLC合併早期胃癌に対して行われたESDの治療について検討した.【対象・方法】対象は2009年7月から2012年7月まで当院でESDを施行したLC合併早期胃癌4症例、5病変を対象とした.男性3例,女性1例.平均年齢74.4歳(69-84歳),LCの原因はB型1例,C型1例,アルコール性2例,LCの重症度分類(Child-Pugh)はAが2例,Bが2例.併存疾患は肝細胞癌1例.占拠部位はU領域 1例,M領域2例,L領域2例,腫瘍径中央値8mm(7-15mm)であった.静脈瘤合併例数,穿孔率,出血率について検討した.【結果】5症例中4例がESD可能であった。4例中、食道静脈瘤合併は3例(75%),胃静脈瘤合併は2例(50 %),胃静脈瘤と食道静脈瘤の合併例は2例(50%),食道静脈瘤治療歴は2例(50%).切除可能であった4例に術中穿孔や後出血をきたした症例はなかった.切除不能であった1例は食道胃接合部の症例で穿刺を行った際に静脈瘤よりと思われる部位よりの出血あり止血を行った。手技の継続は困難と判断し中止。後日外科切除術となった.【結論】肝硬変合併早期胃癌症例において、静脈瘤よりの出血のため手技の継続が困難となった症例が1例あった.ESD可能であった4例はChild-Pugh分類のgradeに関係なく、ESDを施行することができ,術後も問題なく経過した。LCを合併した症例では静脈瘤等により出血をきたす可能性があり、合併症に留意してESDを施行する必要がある.
索引用語 ESD, 肝硬変