セッション情報 一般演題

タイトル 41:

内視鏡的に切除し得た盲腸に内翻した虫垂Peutz-Jeghers型ポリープの1例

演者 小堀 陽一郎(瀬戸内海病院 内科)
共同演者 松木 克之(瀬戸内海病院 内科), 泉 俊男(瀬戸内海病院 内科), 小堀 迪夫(瀬戸内海病院 内科), 本多 啓介(川崎医科大学 総合臨床医学), 日浅 陽一(愛媛大学大学院 先端病態制御内科学)
抄録 症例は 74歳 男性。繰り返す便秘下痢、排便困難感を訴えたため、平成23年9月7日に大腸内視鏡検査を施行した。直腸に粘膜逸脱症候群(MPS)による境界明瞭な全周性に密生する顆粒状隆起がみられ、症状はこれに起因するものと判断した。盲腸には先端に開口部様陥凹を有する翻転した虫垂に比較的長い茎を有する Ip型ポリープを認めた。その頭部は分葉状で表面に顆粒状の凹凸がみられた。生検結果はGroup I;うっ血とリンパ球浸潤のみられる粘膜であった。虫垂に発生し盲腸内に不完全重積を来した非腫瘍性ポリープと診断し、内視鏡的切除が可能と判断しpolypectomyを行った。病理組織診断では、異型のない粘膜の過形成と粘膜筋板の樹枝状増生がみられ、Peutz-Jeghers 型ポリープと診断した。虫垂に発生したPeutz-Jeghers 型ポリープは稀で、虫垂腫瘍の術前診断および内視鏡的切除の報告も乏しい。若干の文献的考察を含めて報告する。
索引用語 虫垂, Peutz-Jeghers型ポリープ