セッション情報 一般演題

タイトル

続発性肝ヘモクロマトーシスに対して瀉血療法、デフェラシロクス内服が有用であった一症例

演者 播磨 陽平(宇部)
共同演者 浦山 直樹(宇部), 久野 興子(宇部), 松崎 祐子(宇部), 佐貫 和俊(宇部)
抄録 症例は52歳女性。近医にて肝胆道系酵素上昇を指摘され精査のため2010年10月当科紹介となった。ウイルス性肝炎および自己免疫性肝炎は否定的であった。当科受診時血清鉄は136μg/dlと正常範囲内であったが、血清フェリチン値は5548μg/dlまで上昇していた。単純CTで肝のCT値が著明に上昇し(CT値:90HU)、MRIでT1、T2ともに著明な低信号を認め、鉄沈着症を疑った。生検した肝組織では、Kupffer細胞内のみならず肝細胞内にも鉄の沈着を認めた。患者には輸血歴はなかったものの、以前より鉄欠乏性貧血を指摘されており、当科受診以前は鉄剤を約2年近医にて週に4-5回静注されていた。続発性肝ヘモクロマトーシスと診断し、3週間毎200-300ml/回の瀉血療法を開始したが、改善不十分であり、その後瀉血療法にデフェラシロクスの内服を併用し、瀉血療法開始から約1年1ヶ月で血清フェリチン値は1322μg/dlまで改善し、肝胆道系酵素も正常化した。続発性肝ヘモクロマトーシスの稀な症例を経験したので文献的考察を加え報告する。
索引用語 続発性肝ヘモクロマトーシス, 鉄剤過剰投与