セッション情報 | 一般演題 |
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タイトル | 当科における進行再発大腸癌に対する抗EGFR抗体薬の使用経験 |
演者 | 新津 宏明(広島大学大学院 医歯薬保健学研究院 応用生命科学部門 消化器・移植外科学) |
共同演者 | 下村 学(広島大学大学院 医歯薬保健学研究院 応用生命科学部門 消化器・移植外科学), 檜井 孝夫(広島大学大学院 医歯薬保健学研究院 応用生命科学部門 消化器・移植外科学), 惠木 浩之(広島大学大学院 医歯薬保健学研究院 応用生命科学部門 消化器・移植外科学), 川口 孝二(広島大学大学院 医歯薬保健学研究院 応用生命科学部門 消化器・移植外科学), 安達 智洋(広島大学大学院 医歯薬保健学研究院 応用生命科学部門 消化器・移植外科学), 斉藤 保文(広島大学大学院 医歯薬保健学研究院 応用生命科学部門 消化器・移植外科学), 澤田 紘幸(広島大学大学院 医歯薬保健学研究院 応用生命科学部門 消化器・移植外科学), 谷峰 直樹(広島大学大学院 医歯薬保健学研究院 応用生命科学部門 消化器・移植外科学), 三口 真司(広島大学大学院 医歯薬保健学研究院 応用生命科学部門 消化器・移植外科学), 田代 裕尊(広島大学大学院 医歯薬保健学研究院 応用生命科学部門 消化器・移植外科学), 大段 秀樹(広島大学大学院 医歯薬保健学研究院 応用生命科学部門 消化器・移植外科学) |
抄録 | 【はじめに】抗EGFR抗体薬の登場により進行再発大腸癌の治療成績は向上したが、使用のタイミングや、抗VEGF抗体薬との使い分け、皮膚障害などが課題である。当科での抗EGFR抗体薬使用例について検討した。【対象・方法】進行再発大腸癌147例(2007―2012年)における抗EGFR抗体薬使用33例を検討した。【結果】1次治療は11例(Cmab 6例、Pmab 5例)、2次治療は7例(全例Cmab)、3次治療以降は15例(Cmab 12例、Pmab3例)だった。奏功率は33.3%、病勢制御率は60.0%、無増悪生存期間 (PFS) の中央値は7.8ヶ月、Grade3以上の有害事象は8例だった。皮膚障害は17例(51.5%)に生じ、Grade3は5例(15.2%)であった。全身状態不良例においてperformance statusの改善した著効例や、Conversion therapyに成功した症例を経験した。なお1次治療における抗EGFR抗体薬と抗VEGF抗体薬 (n=49) のPFSは同等であった (p=0.22)。【結語】抗EGFR抗体薬使用症例33例を検討した。一次治療において、PFSは抗VEGF抗体薬と同等だった。皮膚障害は高率だが、予防投薬と適切な減量投与でコントロール可能だった。全身状態不良例に対する有効性や、Conversion therapyへの応用が期待される。 |
索引用語 | 進行再発大腸癌, 抗EGFR抗体薬 |