セッション情報 |
一般演題
|
タイトル |
腹腔内出血を契機に診断,治療されたsengemtal arterial mediolysis(SAM)の一例
|
演者 |
野口 哲央(山口県済生会下関総合病院) |
共同演者 |
花園 忠相(山口県済生会下関総合病院), 森 健治(山口県済生会下関総合病院) |
抄録 |
症例は59歳女性。激しい下腹部痛を主訴に受診。腹部CTで腹腔内出血と上腸間膜動脈に動脈瘤を認めた。収縮期血圧が70mmHg台に低下しているため直ちに腹部血管撮影を施行した。腹部血管造影所見では上腸間膜動脈に多発する動脈瘤を認め,さらに総肝動脈と脾動脈分岐部,脾動脈に動脈瘤を認めた。 腸管への血流に注意して破裂したと推測される動脈瘤に対してコイル塞栓術を施行した。状態は改善して早期に自宅退院となった。本症例は突発する腹腔内出血,炎症性基礎疾患がないこと,血管撮影で数珠状の狭窄と拡張、動脈瘤の存在から分節性動脈中膜融解segmental arterial mediolysis(SAM)と診断しカテーテル治療を選択した。さらに1年6ヶ月後も外来にて経過観察しており現在の状態も踏まえ報告する。 |
索引用語 |
SAM, 動脈瘤 |