セッション情報 | 一般演題 |
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タイトル | S-B tube併用PTOの有用性 静脈瘤治療の選択肢として |
演者 | 橋本 義政(JA尾道総合病院 消化器内科) |
共同演者 | 天野 始(JA尾道総合病院 消化器内科), 寺岡 雄吏(JA尾道総合病院 消化器内科), 天野 美緒(JA尾道総合病院 消化器内科), 山雄 健太郎(JA尾道総合病院 消化器内科), 今川 宏樹(JA尾道総合病院 消化器内科), 福本 晃(JA尾道総合病院 消化器内科), 飯星 知博(JA尾道総合病院 消化器内科), 小野川 靖二(JA尾道総合病院 消化器内科), 平野 巨通(JA尾道総合病院 消化器内科), 花田 敬士(JA尾道総合病院 消化器内科), 日野 文明(JA尾道総合病院 消化器内科) |
抄録 | 食道・胃静脈瘤に対する治療として内視鏡的硬化療法(EIS)は確立された治療法であるが,巨木型静脈瘤など門脈圧が非常に高い症例などにおいては治療が困難となる場合もある.当院においては,その様場合にSegstaken-Blakemore tube (SB tube)を併用した経皮経肝静脈瘤塞栓術(PTO)を行い良好な成績が得られたので報告する.症例は5例,男性4例,女性1例.年齢中央値59歳(48歳~77歳).背景肝はいずれも肝硬変,原因はHCV1例,アルコール3例,非アルコール性脂肪性肝炎1例である.いずれの症例も内視鏡的単独では治療困難なため本法を施行した.方法は経皮経肝的に門脈を穿刺し門脈造影を施行.その後,供血路を同定しバルーンカテーテルを挿入.バルーン閉塞下で静脈瘤血流の低下が認められない場合,S-B tubeを挿入しバルーンを拡張し排血路を遮断.血流が低下した事を確認できたら塞栓物質(エタノール,オルダミンなど)を注入.その後血流が消失した事を確認し終了.いずれの症例も重篤な合併症は認めず退院可能となった.1例で1年後に再発認めHassab手術を,1例で2年後に静脈瘤破裂を認め内視鏡的静脈瘤結紮術を,1例で1年後に再発を認めEISを施行している.その他の2例については再発を認めていない.術後の再発は認めるが,内視鏡治療困難な症例においてもS-B tube併用PTOは良好な効果を認めており,静脈瘤治療の選択肢としてあげられるべき治療であると考えられたので若干の文献的考察を交え報告する. |
索引用語 | PTO, S-B tube |