セッション情報 一般演題

タイトル

びまん性に膵腫大をきたした胃癌膵転移の1例

演者 松本 拓視(呉医療センター 中国がんセンター 消化器科)
共同演者 山口  厚(呉医療センター 中国がんセンター 消化器科), 山下 賢(呉医療センター 中国がんセンター 消化器科), 保田 和毅(呉医療センター 中国がんセンター 消化器科), 水本 健(呉医療センター 中国がんセンター 消化器科), 檜山 雄一(呉医療センター 中国がんセンター 消化器科), 木村 治紀(呉医療センター 中国がんセンター 消化器科), 山口 敏紀(呉医療センター 中国がんセンター 消化器科), 桑井 敏雄(呉医療センター 中国がんセンター 消化器科), 河野 博孝(呉医療センター 中国がんセンター 消化器科), 斉藤 彰久(呉医療センター 中国がんセンター 病理部), 倉岡 和矢(呉医療センター 中国がんセンター 病理部), 谷山 清乙(呉医療センター 中国がんセンター 臨床研究部), 高野 弘嗣(呉医療センター 中国がんセンター 消化器科)
抄録 症例は61歳、女性。20XX年11月に全身倦怠感と黄疸を主訴に近医を受診。腹部エコーにて胆嚢腫大、総胆管拡張と腹水貯留、腹部CTにて膵臓のびまん性腫大と腹腔内リンパ節腫大を認め、悪性リンパ腫の疑いにて当院紹介となった。入院時血液検査では肝胆道系酵素の上昇と膵酵素上昇を認め、腫瘍マーカーはCA19-9:4587U/ml、CA125:169U/mlと高値であった。CTでは膵臓のびまん性腫大、肝門部から総腸骨周囲のリンパ節腫大を認め、さらに左頸部と左腋窩にもリンパ節腫大を認めた。MRCPでは膵管拡張を認めず、拡散強調像にて膵全体が均一な高信号を呈していた。画像所見からは悪性リンパ腫を第一に考え、鑑別として、自己免疫性膵炎が挙げられた。EGDを施行したところ胃大弯に30mm大の2型腫瘍を認め、生検にてpoorly differentiated adenocarcinomaが検出された。またEUS-FNAによる膵生検、左鎖骨上リンパ節生検からも同様の癌組織が認められた。免疫組織化学的にCK7に大部分陽性、CK20に一部陽性であった。胃癌の膵転移、リンパ節転移と診断した。閉塞性黄疸に対してPTCDにて減黄を行い、TS1+CDDPによる化学療法を施行した。膵病変、原発巣ともに改善し、一時的に治療効果を示した。以後化学療法を継続したが、腹膜転移、脳転移をきたし永眠された。胃癌の転移臓器として膵臓はそれほど頻度の多いものではない。また、転移性膵腫瘍においてびまん性の転移形式をとるものも比較的まれとされている。今回我々は、びまん性膵転移をきたした胃癌膵転移の一例を経験したことから、多少の文献的考察を踏まえて報告する。
索引用語 胃癌, 転移性膵腫瘍