セッション情報 | 一般演題 |
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タイトル | 低カリウム性ミオパチーを発症したアルコール性肝線維症の一例 |
演者 | 出宮 光二(岡山済生会総合病院 内科) |
共同演者 | 川上 万里(岡山済生会総合病院 肝臓病センター), 升田 智也(岡山済生会総合病院 内科), 斎藤 玄哲(岡山済生会総合病院 内科), 足立 卓哉(岡山済生会総合病院 肝臓病センター), 関 杏奈(岡山済生会総合病院 内科), 下村 泰之(岡山済生会総合病院 肝臓病センター), 藤岡 真一(岡山済生会総合病院 肝臓病センター), 大澤 俊哉(岡山済生会総合病院 肝臓病センター), 塩出 純二(岡山済生会総合病院 内科), 糸島 達也(岡山済生会総合病院 肝臓病センター) |
抄録 | 症例は64歳男性。常習飲酒家で既往歴に慢性膵炎があり、総胆管結石に対して胆管ステント挿入を、下肢閉塞性動脈硬化症に対し人工血管置換術を施行している。平成24年4月、肉親の死をきっかけに飲酒量が増えていた。同年5月、四肢に力が入らず自宅で動けなくなり、当院救急外来を受診。血液検査で TB 3.0 mg/dl、DB 1.6 mg/dl、AST 437 IU/l、ALT 217 IU/l、ALP 673 IU/l、γGTP 1010 IU/lと肝障害と Na 155 mEq/dl、K 1.7 mEq/L、Cl 155 mEq/dlと著明な低カリウム血症、CK 2151 IU/L、ミオグロビン 5239 ng/ml の横紋筋融解症を認め、精査加療目的に入院となった。入院後補液にて血清カリウム値の補正を行い、自覚症状も改善した。長年のアルコール多飲に起因する肝障害、慢性膵炎、消化不良、糖尿病に対応し、1ヶ月半後に退院した。 アルコール多飲者では食事摂取量の減少や小腸粘膜障害から低栄養状態に陥り、低カリウム血症からミオパチーを起こすことがあり、アルコール性ミオパチーと鑑別を要する。若干の文献的考察を含めて報告する。 |
索引用語 | 低カリウム性ミオパチー, 横紋筋融解症 |