セッション情報 | 一般演題 |
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タイトル | 長期間観察しえたS状結腸軸捻転症の1例(第2報) |
演者 | 村上 不二夫(美祢市立美東病院 内科) |
共同演者 | 久永 拓郎(美祢市立美東病院 内科), 入江 和彦(美祢市立美東病院 内科), 竹中 一行(美祢市立美東病院 内科) |
抄録 | 【目的】症例は56才女性、平成8年頃からS状結腸軸捻転症が頻発していたが、手術を拒否されるために、内視鏡的に腸内容物の吸引・減圧をおこない整復して治療がおこなわれてきた。その経過は第93回本会にて発表をしたが、この第1報の発表から約2年が経過し、保存的に経過をみた場合に予後がどのようになったかを本症例で第2報として報告してみたい。【経過】S状結腸軸捻転症はその後再発することなく経過したが、患者が治療を受けていなかった期間があり、その後再診により腸内の状態が良好とは判断されず便通に対する治療を再開した。治療再開後には便通が改善しており、結腸排出運動が改善しているのか腸内容物の停滞が改善しているのか腹部症状の訴えは軽微な状態が持続している。【結論】現在、腹痛、S状結腸軸捻転症が問題になることはなく、体重は以前より増加している。便通のコントロールおよび併存している生活習慣病に対して治療をおこなっている。本例の経験から、S状結腸軸捻転症に対する治療の選択肢として保存的に診ていくことも可能ではないかと考えられた。 |
索引用語 | S状結腸軸捻転症, 予後 |