セッション情報 |
一般演題
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タイトル |
C型慢性肝炎に対するインターフェロン治療中止後、自然経過にてSVRとなった一例
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演者 |
大野 高嗣(山口大学大学院医学系研究科 消化器病態内科学) |
共同演者 |
日高 勲(山口大学大学院医学系研究科 消化器病態内科学), 内田 耕一(山口大学大学院医学系研究科 消化器病態内科学), 寺井 崇二(山口大学大学院医学系研究科 消化器病態内科学), 山崎 隆弘(山口大学大学院医学系研究科 消化器病態内科学), 坂井田 功(山口大学大学院医学系研究科 消化器病態内科学) |
抄録 |
症例は30歳代、男性。C型慢性肝炎(genotype 1b, 5.7 logIU/ml)に対し、200X年5月よりペグインターフェロン+リバビリン併用療法を開始された。その後下痢、食欲不振が著明であり、44週にインターフェロン治療中止となった。治療中HCV-RNAは陰性化していたが、治療中止後再燃を認めた。しかし、その後、経過観察中にウイルスの自然消退を認め、6ヶ月以上HCV-RNAが検出されず、SVRと判定した。HCVの自然消失については自然免疫が関与していると考えられている。また、最近、自然免疫とIL28B SNPとの関連を示唆する報告がある。本症例はインターフェロン治療中止後に再燃したにも関わらず、自然経過でSVRが得られた興味深い症例であり、若干の文献的考察を含めて発表する。 |
索引用語 |
HCV, IL28B |