セッション情報 |
シンポジウム4.
Rome
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タイトル |
S4-03 Postprandial Distress Syndromeにおける胃排出異常解明の試み
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演者 |
財裕明(群馬大学大学院病態制御内科学) |
共同演者 |
野坂千裕(協和発酵医薬マーケティング部), 草野元康(群馬大学医学部附属病院光学医療診療部) |
抄録 |
【目的】PDS typeのFDにおける食後早期の速すぎる胃排出異常が胃排出遅延の原因となり得るか基礎的検証を試みた【方法】400kca1/400皿1の液状試験食を用いな呼気試験による胃排出測定を施行.胃排出速度の経時的変化を検討した実験1)健常人23名FD(PDS type)患者12名の胃排出を比較検討(3分間の通常摂取:Slow drlnking)実験2)食後早期の速すぎる胃排出の再現を意図し健常人5名で1分間の急速摂取(Rapid drinking)を行ない胃排出を検討【結果】1)健常群の食後早期の%dose/h曲線の傾きの平均値+1SDを上回るFD症例が12例中3例存在しいずれも結果的に胃排出遅延が発生していた.2)急速摂取した場合5例中2例において胃排出は明らかな遅延傾向を示した(図参照).【結論】PDS typeのFD患者には食後早期の速すぎる胃排出と胃排出遅延が併存する症例が存在する健常人の一部においても急速な液体試験食の摂取は胃排出遅延を引き起こしたJFD患者に見られる胃排出遅延の機序としてchylmeが急速に十二指腸へ流入した後の過度の抑制が一因である可能性が示唆された. |
索引用語 |
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