セッション情報 シンポジウム7.

大腸腺腫の治療ガイドラインを目指して

タイトル

S7-06 臨床病理学的特徴からみた大腸腺腫の取り扱いに関する検討

演者 永田信二(広島市立安佐市民病院内視鏡科)
共同演者 中山奈那(広島市立安佐市民病院内科), 大越裕章(広島市立安佐市民病院内視鏡科)
抄録 【目的】大腸腫瘍の病型最大差別の担癌率拡大内視鏡を用いた腺腫癌の鑑別診断と径20mm以上の結節集族病変の内視鏡治療成績から大腸腺腫の取り扱いについて検討する.【対象と方法1検討1:内視鏡的または外科的に切除された大腸腫瘍6039病変を対象に虚蝉最大径別に担憤激を検討した検討2:pit pattern拡大観察を施行した大腸腫瘍1221病変NBI拡大観察を施行した大腸腫瘍159病変を対象に四極率を検討した.pit pattern分類は工藤・鶴田らにNBI微小血管模様はInvisible patternRegular patternNon-regular patternに分類した.検討3:内視鏡的切除施行の径20mm以上の結節集族病変(1ST)103病変(LST-G 79病変LST-NG 24病変)を対象に担癌率治療成績について検討した【結果】1;病型魔酔(5㎜以下6-19㎜2(}mm以上)の担榊は隆起型(2%(34/1821)11%(406/3698)57%(134/234))陥凹型(59%(10/17)68%(58/85)94%(34/36))結節四顧(一18%(9/51)57%(55劒)で径5㎜以下の齪型病変では他の残語最大型に比べて担癌率が低かった.2:担癌率はpit pattern分類ではnon-V N 15%(161/1039)VI型78%(110/141)VN型100%(41/41)NBI拡大観察ではInvisible pattem 6%(1/16)Regular pattern 8%(9/106)Non-regular pattern 68%(25/37)でnon-V型pit pattemInvisible patternまたはRegUlar patternのNBI微小血管模様は腺腫の指標であった.3二LSTにおける担癌率はLST-G 54%(43/79)LST-NG 42%(10/24)であった.一括切除率はLST-G 43%(34/79)LST-NG 67%(16/24)で遺残再発はLST-Gの分割切除7例でいずれも追加治療は内視鏡治療で可能であった.【結語1径5mm以下の隆起型病変は拡大内視鏡観察で腺腫と判断できれば経過観察可能である.また陥凹型病変は最大径に関係なく内視鏡治療の適応である.一方径20mm以上のLST-Gは分割切除でも遺残病変は追加内視鏡治療が可能であった.
索引用語