セッション情報 パネルディスカッション2.

高齢者における消化器疾患の治療

タイトル

PD2-12 高齢者(70歳以上)C型慢性肝炎におけるPEG-IFNα-2b/Ribavirin併用療法の治療成績

演者 高橋祥一(広島大学大学院医歯薬学総合研究科分子病態制御内科学)
共同演者 川上由育(広島肝臓study group), 茶山一彰(広島大学大学院医歯薬学総合研究科分子病態制御内科学)
抄録 【目的1高齢者(70歳以上)C型慢性肝炎のPEG-IFNα一2b/Ribavirin併用療法の安全性有効性について検討した.【方法】2004年12月から当科及び関連病院でPEG-IFNα一2b/Ribavirin併用療法を施行したC型慢性肝炎1172例(lb高ウイルス症例(lbH)920例1b高ウイルス症例以外(others)252例のうち投与終了後24週経過したlbH517例(年齢61士10.5歳男293例女224例)others152例(年齢56士13歳男70例女82例)を解析した(長期投与は除く)全体でのSVR率は1bH42%others89%(PPS)であり副作用による中止率は1bH24%others19%であった.年齢では70歳以上は1b且65%others9.2%でありt 70歳以上を高齢者群59歳以下を非高齢者群として比較検討した【成績】1)lbH:高齢者群はSVR率28%TR率15%NR率57%(PPS)であり副作用による申止率は24%非高齢者群はSVR率54%TR率16%NR率30%(PPS)であり副作用による中止率は22%であった.12週以内のウイルス陰性化(EVR)は高齢者群32%非高齢者群61%で得られEVRのSVR率はそれぞれ74%88%であった.薬剤減量なし完遂は高齢者群52%非高齢者群53%でありSVR率はそれぞれ19%51%であった2)others:高齢者群はSVR率73%TR率9%NR率18%(PPS)であり副作用による中止率は27%非高齢者群はSVR率93%TR率5%NR率2%(PPS)であり副作用による中止率は18%であった.4週以内のウイルス陰性化(RVR)は高齢者群63%非高齢者群81%で得られRVRのSVR率はそれぞれ88%100%であった.薬剤減量なし完遂は高齢者群55%非高齢者群63%でありSVR率はそれぞれ50%90%であった【結論】1bHの場合高齢者では非高齢者と比較してSVR率が低下するため治療介入に際しては十分な検討が必要である.Othersの場合非高齢者よりはSVR率は低いものの70%以上のSVR率が得られるため治療介入を考慮してもよい
索引用語