セッション情報 |
パネルディスカッション4.
消化器疾患とnutrition
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タイトル |
PD4-02 消化器癌診療におけるnutrition support team(NST)活動の役割と今後の課題について
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演者 |
日下茂(三菱京都病院消化器内科) |
共同演者 |
吉岡亮(三菱京都病院消化器内科), 水野雅博(三菱京都病院消化器内科) |
抄録 |
【目的】当院は病床数188床平均在院日数12、5日年間手術数1714例と地域医療を担う急性期病院である.2005年9月の新病院のオープンに伴いPETリニアックを導入.さらに外来化学療法室も開設され消化器癌を中心とした悪性腫瘍の診断・治療から終末期医療まで一貫して行うことが可能となった.また同年8月よりNST委員会が発足周術期以外の消化器癌症例へも栄養介入を実施しており現状を報告する.さらに今後の課題としてどのような外来化学療法患者において積極的な栄養介入が必要か検討した.【方法】(1)2005年9月中ら2007年8月までにNST介入した126症例のうち消化器癌46症例について栄養状態・予後について評価した.(ll)外来化学療法患者のうち2007年8月末時点でデータ解析のできた43症例を対象に栄養状態を評価.さらに経過中ALB3.5以下の低栄養の発症頻度を検討した.【結果】(1)NST介入例の内訳は口腔癌5(例)食道癌9胃癌16大腸fi 6肝癌1胆管癌1膵癌3悪性リンパ腫2であった術後は29例(うち17例が手術直後に介入)TPN7例胃痩・小腸痩造設4例化学療法17例あった結果は24例で介入有効(ALB3.2±0.8→35±0.6)であったが残り19例で無効(うち死亡18例)であった.(H)外来化学療法患者については大腸癌19(例)胃癌10乳癌8膵fi 2肺癌2卵巣癌1悪性リンパ腫1で検:古した.胃癌(BMI19.8±1.6→1&1±α9ALB4.1±O.1→3。5±0.2)については有意に栄養状態の悪化を認めた.さらに胃癌(7/10例=70%)大腸癌(3/19例=15.8%)膵癌(1/2例=50%)においてALB3.5以下の低栄養を認めた.【結論】(1)NST活動により経腸栄養が増加し栄養改善に寄与している(2)消化器癌診療では術後重症例終末期症例を扱うためNST介入無効例も多くなる(3)外来化学療法患者において胃癌症例では早期より栄養介入が必要と考える. |
索引用語 |
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