セッション情報 パネルディスカッション4.

消化器疾患とnutrition

タイトル

PD4-04追加 食道内多チャンネルインピーダンス-pH併用法を用いた半固形化栄養剤投与時の胃食道逆流についての検討

演者 足立経一(島根大学第二内科)
共同演者 越野健司(島根大学第二内科), 古田賢司(島根大学第二内科)
抄録 【背景と目的】誤嚥性肺炎を繰り返す患者において胃痩作成後も逆流性肺炎の発生がみられることが問題となっている.その対策の1つとして栄養剤の半固形化にて胃食道逆流を防止する試みが行われている近年胃食道逆流症の診断に食道内多チャンネルインピーダンス法が開発され酸性の胃内容物のみならず非酸性の液体や気体の逆流をも検出することが可能となっているそこで本検討は半固形化栄養剤と液体の栄養剤で胃食道逆流の頻度に差がみられるか否かを明らかにすることを目的とした.1対象と方法】対象は本検討に文書による同意が患者または患者家族から得られた胃痩にて経腸栄養を行っている患者10例(男性3例女性7例平均年齢83、5歳)である.早朝空腹時にSandhili Scienti丘。社製食道内インピーダンス・pHセンサーを経鼻的に挿入し朝は通常栄養剤の投与を行い5例の患者においては昼に半固形化栄養剤であるメディエフ・プッシュケア300kca1夕にほぼ同じ成分の液体栄養剤であるメディエフ300kcalを投与した.残りの5例では昼にメディエフ夕にプッシュケアを投与したなお両方の栄養剤の投与前後は2時間の半座位とし水分量も同じになるように調節した.栄養剤注入前後の4時間における逆流の回数をプッシュケア投与時とメディエブ投与時で比較検討した.【結果】プッシュケア投与時メディエフ投与時の酸逆流回数は平均26回1.5回弱酸性の逆流回数は平均3.0回5.2回弱アルカリの逆流回数は平均00回O.2回でありすべての逆流の合計の平均はプッシュケア投与時5.6回メディエフ投与時5.2回となり両群間に有意な違いはみられなかったプッシュケア投与時の逆流はプッシュケア投与前に行う水分投与時に多くおこっていた.1結語】今回の検討にて半固形化栄養剤と液体の栄養剤を用いた場合に胃食道逆流の頻度に差がみられないことが明らかとなったが水分投与の工夫により逆流は減少できる可能性があると考えられる
索引用語