セッション情報 |
ワークショップ1.
進行消化器癌の集学的治療(肝癌を除く)
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タイトル |
W1-09 進行膵臓癌に対する集学的治療-動注療法化学放射線療法Gemcitabineの選択基準-
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演者 |
平山敦(札幌厚生病院第二消化器科) |
共同演者 |
長川達哉(札幌厚生病院第二消化器科), 須賀俊博(札幌厚生病院第二消化器科) |
抄録 |
[目的]進行膵臓癌に対する血流改変術(AR)+動注化学放射線療法(IACRT)化学放射線療法(CRT)Gemcitabine単剤(CT)の比較検討を行うと同時に早期発見困難な膵臓癌に対してAR+LへCRT著効例などの切除術の可能性について検討した[対象と方法]2003年から2007年までの切除不能進行膵臓癌148例を対象とした.その臨床的効果(予後奏功率)についてAR+IA(}RT 32例(StageIVa15例StagelVb l7例)CRT 35例(StageIVa 32例StagelVb 3例)CT 81例(StageIVa 43例StagelVb 38例)の比較検討を行った.動注はGemcit・abine 400mg/bodyとCDDP 10mg/bodyを2週間に1回の間隔で動注リザーバーから投与放射線療法(RT)は原発巣に対し1回2.5Gyを週4回4週間かけて計45Gy照射したCRTは放射線を45Gy照射後Gemcitabine lg/bodyを3投1休で施行した.CTはGemcitab血e lg/bodyを3投1休で施行した.[結果]AR+IACRTCRTCTの臨床成績はそれぞれ奏効率65.6%5.7%1.2%生存期間中央値(MST)4779日417.5日29&8日2年生存率15.4%6.9%0%という結果でAR+IACRTはいずれの成績においても有効であった.次いで肝転移+or一神経叢浸潤(PL)+or±or一腹膜転移(P)+or一に分類しAR+IACRTCRTCT間で比較検討した肝転移には有意にAR+工ACRTが有効であった.またPL+or±にはRTが有効でありPL+ではAR+工ACRTの有意性は認められなかった.AR+IACRTの成績は肝転移+or一に左右されなかった.また局所進行膵臓癌治療後のCRPR例について切除術の可能性を検証する.[結論]AR+IACRTは原発巣肝転移巣双方に高い腫瘍縮小効果がありCRTCTに比して著明な予後改善効果が認められたまた肝転移に対しては動注PL浸潤に対してはRTが有効と考えられ進展形式に合った治療選択が必要である.今後AR+IACRT後の切除術についても検討を試みる必要性があると考える. |
索引用語 |
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