セッション情報 ワークショップ2.

消化器疾患治療におけるクリティカルパス

タイトル

W2-02 アウトカム志向型の内視鏡的大腸ポリープ切除術用電子クリティカルパス

演者 後藤隆(秋田大学医学部消化器内科)
共同演者 神万里夫(秋田大学医学部消化器内科), 大西洋英(秋田大学医学部消化器内科)
抄録 秋田大学医学部附属病院では平成11年よりクリティカルパスを押し進めており院内全体の紙媒体によるクリティカルパス数は平成19年春までで100例以上に上っていたこれらのクリティカルパスは各科で使いやすいように工夫したもので紙媒体にプリントアウトしカルテにファイルして使ったり患者用パスはインフォームド・コンセントの際に患者に配布して用いたりとパスによっては非常に有用であった.しかしそのフォーーマットはまちまちであり新規のクリティカルパスを作成するには非常に大きな労力が必要であった.そこで現在の電子オーダリングシステムに連動し食事指示検査指示投薬指示等が一括してオーダーすることによって医療の効率化が期待できさらに将来的には電子カルテに呼応することが可能となる統一フォーマットを用いた電子クリティカルパスが必要とされた.いくつかのフォーマットの変更コンピュータシステムの変更適応疾患の絞り込みを行い平成19年3月よりアウトカム志向型の電子クリティカルパスが運用された.逐次クリティカルパス作成のための勉強会や迅速にクリティカルパスを承認するための委員会を開催し電子クリティカルパス作成の啓蒙につとめ現在19パスが承認をうけ実際の臨床の場で活用されている.本発表では当院のアウトカム志向型の電子クリティカルパスフォーマットをもとに作成した内視鏡的大腸ポリープ切除術のクリティカルパスを紹介する.実際には2泊3日のパスであり治療前日当日翌日ごとにアウトカムを設定しその達成を評価の指標としているさらに入院の入力時にこのパスを適応すると術前検査前処置食事箋点滴等が一括して入力され非常に効率的である.これまでの紙媒体のクリティカルパスと現在の電子パスを紹介するとともに電子クリティカルパスの有用性アウトカム評価バリアンスの分析効率化を従来の紙媒体によるクリティカルパスと比較検討し発表する.
索引用語