セッション情報 |
ワークショップ2.
消化器疾患治療におけるクリティカルパス
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タイトル |
W2-06 患者病態適応型の肝疾患治療クリティカルパスならびにインターフェロン治療地域連携パスの作成と運用
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演者 |
荻野英朗(富山県立中央病院内科) |
共同演者 |
平井聡(富山県立中央病院内科), 野田八嗣(富山県立中央病院内科) |
抄録 |
【はじめに】平成19年4月から新情報システム開始に合わせて患者病態に適応する電子パスを構築した.今回肝疾患治療の新規電子パスと病診連携を推進するためのインターフェロン治療地域連携パスについて提示する.【肝疾患治療電子パス】〈基本構成〉患者病態や医療行為を基準に細分化したパスの1単位をモジュールと呼び複数のモジュールを組み合わせて1つのパスとしている.1つのモジュールはアウトカムと移行条件により複数のモジュールに移行する事が可能であるまた糖尿病など合併疾患がある場合には「DMパス」などを並行して適用可能であるパスの評価は終了時にモジューLル経路を確認することで容易に可能となった.〈肝疾患治療パス〉「TAEパス」「ラジオ波パス」「インターフェロン導入パス」について紹介する.各パスの標準日数を各々7日7日4日と設定し入院延長となったバリァンスについて比較検討したバリアンス発生率では各々32例中10例(31.3%)43例中8例(17.4%)30例中5例(16.7%)とTAEで高率でありバリアンスの原因は発熱敗血症や化学療法の追加などであった.【インターフェロン治療地域連携パス】「患者基本情報票」「当院受診・検査計画表」「地域連携申し送り票(当院から)」「地域連携申し送り票(医療機関から)」以上の4部で構成され申し送り票の交換によりいわゆる循環型の形式をとっている現在までに11例で行っておりいずれも円滑に運用されている.発表にあたっては地域医療機関からの意見も紹介したい【結論】新規構築した電子パスは肝疾患治療前後の多様な病態に対して柔軟に適用可能であった電子化によりパス情報の共有化がなされバリアンス分析も容易となったことから医療安全や医療の効率化にも寄与するものと考えられた.またインターフェロン治療地域連携パスの導入によりかかりつけ医との情報交換が円滑となっており他疾患診療においても地域連携パスを広げていくことが期待される. |
索引用語 |
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