セッション情報 |
ワークショップ2.
消化器疾患治療におけるクリティカルパス
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タイトル |
W2-08 100%の適用を目指したミニセット型電子クリニカルパス
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演者 |
白鳥義宗(岐阜大学医療情報部) |
共同演者 |
内木隆文(岐阜大学消化器病態学講座), 森脇久隆(岐阜大学消化器病態学講座) |
抄録 |
【目的1当院は新築移転時に電子カルテを導入すると共に1患者1カルテ1クリニカルパスを実現すべく検討を行いシステムを導入した.今回開院後3年間そのシステムを利用してきたデータをもとに現状の分析を行った.【方法】岐阜大学医学部附属病院が平成16年に導入した病院情報システムは院内に高速な光ファイバーを張りめぐらしペーパーレス・フイルムレスの環境下で診療が出来るトータル・インテリジェント・ホスピタル構想のもと設計された次世代型情報システムである.この病院情報システムの根幹にクリニカルパスシステムを置き基本的にクリニカルパスありきの診療が出来るように設計された初めての病院である.このクリニカルパスシステムを含む病院情報システムは院内20診療科全てで利用されており全診療科ならびに消化器内科での利用状況について検討を行った.【成績】クリニカルバスの総数は現在約200種類.入院患者に対する院内全体でのクリニカルパスの適用率は40%前後であり消化器内科での適用率は60%前後である.これは当院が独自に開発したミニセット型クリニカルパスの導入による効果と思われる.この方法はもともと大学病院の消化器内科でも使えるクリニカルパスを意識して作られそれを大学病院の全診療科でも使用出来るように工夫したものであるその結果病院全体で利用する環境が整いTAEなど複数の診療科で行われている診療は院内でひとつのクリニカルパスに統一された.また院内だけで完結するのではなく慢性肝炎などのように他施設にまたがって行われる診療についても岐阜地区では複数の医師会や基幹病院と協力した地域連携パスの試みが始まっている【結語】現在国内大手電子カルテベンダーのほとんどがこのミニセット型クリニカルパスをベースとした電子パスの開発を行うようになってきている.また現在国内の複数のパス関連学会の支援を受けており今まで培ったノウハウをもとに今後もパスの普及に努めていきたいと考えている. |
索引用語 |
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