セッション情報 |
ワークショップ2.
消化器疾患治療におけるクリティカルパス
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タイトル |
W2-10 胃腫瘍性病変に対するESDクリティカルパス(4日間)の検討
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演者 |
細江直樹(慶應義塾大学医学部消化器内科) |
共同演者 |
今枝博之(慶應義塾大学医学部内視鏡センター), 日比紀文(慶應義塾大学医学部消化器内科) |
抄録 |
【目的】胃腫瘍性病変に対する内視鏡的粘膜下層剥離術(Endoscopic submucosaldissection:ESD)は近年急速に普及しつつある.一方2003年4月からDPC(Diagnostic Procedure Combination)が導入され各医療施設において医療の効率化が必要となっている.そこで当科においても2005年より胃腫瘍性病変に対して行うESDに4日間のクリティカルパスを導入している.その使用経験有効性について検討する.【方法と対象】対象は2005年2月より2007年5月まで当科にて胃腫瘍性病変に対してESDを施行し4日間のESDクリティカルパスを適応した97例99病変である.ESDクリティカルパスは入院1日目:オリエンテーション2日二二午前ESD施行3日目;午前上部内視鏡検査による止血確認(second look)の後夕食より食事再開4日目:退院というものである.対象バリアンスアウトカム等について検討した.【結果】対象症例は平均年齢6&0歳(31~84歳)男女比は68:29対象病変は腺腫24病変早期胃癌75病変腫瘍径は平均13.2mm(5~35mm)であった.ガイドライン適応病変84病変適応拡大病変15病変術中に穿孔や止血不能な出血は認めなかった.3日目のsec-ond lookでは99病変中97病変(98.0%)で露出血管に対する予防的止血や出血に対する止血を施行した97例中93例(95.9%)はパスどおり4日間で退院した.バリアンスは4例(4.1%)認められた.4例ともsecond look時に潰瘍底全体に凝血塊が付着し出血点不明のため翌日に再検となった.4例ともthird lookの際追加止血は施行しなかった4例中3例は食事開始を1日延期し5日目に退院1例は7日目に退院した4日間で退院した内の1例で退院後8日目に吐血し再入院し再度内視鏡的止血術を行ったt【結論】胃腫瘍性病変に対する4日聞のESDクリティカルパスは比較的安全に使用でき有用であると考えられた |
索引用語 |
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