セッション情報 |
ワークショップ5.
消化管癌の自然史を見直す
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タイトル |
W5-07追加 過形成ポリープは発癌ポテンシャルを有する
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演者 |
宮谷知彦(徳島大学病院外科学) |
共同演者 |
島田光生(徳島大学病院外科学), 西岡将規(徳島大学病院外科学) |
抄録 |
[はじめに]大腸癌発生では正常粘膜が腺腫を経て癌が発生するadenoma-carci-noma sequenceが提唱される. HDAC(Histone deacetylase)は転写癌発生進展に関与する.我々は胃癌大腸癌でのHDAC1発現の悪性度について報告してきた(第105106回日本外科学会定期学術集会).大腸正常粘膜過形成性ポリープ腺腫癌切除症例で且DAC1と発癌の検討を行った[対象・方法]2001年から2006年に切除を行った大腸癌(高分化腺癌20例中分化腺癌27例)大腸腺腫23例過形成性ポリープ17例正常大腸粘膜20例を対象とした.切除標本でHDACIの免疫組織化学染色を施行した[結果]HDAC1発現は中分化腺癌704%高分化腺癌60.0%大腸腺腫522%過形成性ポリープ41.2%正常粘膜には発現を認めなかった.[まとめ]ポリープ腺腫癌の順にまた腺癌症例では分化度が低下するとHDACIの発現率が上昇することからHDAC1は発癌に関与し過形成ポリープにもmalignant potentialを有する可能性がある. |
索引用語 |
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